生命保険の『復旧』と『復活』は何が違う?

2018年2月8日

保険には専門用語が沢山あり、また似たような言葉もあるので、一般の方が理解するのは大変です。

似たような言葉の中に「復旧」と「復活」があります。一見同じ意味のように感じるのですが、内容が異なります。

今回は復旧と復活の違いや手続き方法についてご説明します。


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1.復活とは?

保険料の払い込みがなく、猶予期間を経過し、解約返戻金がない場合、生命保険や医療保険等の契約は失効してしまいます。
保険料が支払われなかった場合の流れ

実は契約が失効しても即、その契約が消滅するわけではありません。一定期間内であれば、失効した契約を復活させることができます。復活できる期間は保険の種類によって異なり、多くの商品で失効から3年以内ですが、変額保険は3ヶ月以内などとなっています。

復活させると失効前と同じ保険料、同じ保障内容の契約に戻せます。失効した契約を失効前と同じ保険料、同じ保障内容の契約に戻すことを『復活』といいます。

但し、復活させるには以下の条件があります。
・失効してから3年以内(商品によっては異なる)
・診査・告知が再度必要
・失効中の保険料を支払う必要あり

医師の診査や告知が必要なので、健康状態によっては復活できないことがあります。

なお、復活の際も新規契約時と同様に、故意または重大な過失で、事実を告知しなかったり、事実と異なる告知をした場合、「告知義務違反」となります。告知義務違反が判明した場合、保険金・給付金が支払われず、保険契約が解除される場合がありますので、ご注意ください。
生命保険の告知について知っておくべき7つの注意点


また、復活手続きの際には失効中の保険料を一括で払い込む必要があります。保険会社によっては利息(複利)も支払う必要があるので、非常に大きな負担になる可能性があります。

 

 

 

2.復活と再加入の違い

復活しなくても再契約すればいいのではと思う方もいるかもしれませんが、再加入すれば、再契約時の年齢で保険料は計算されます。

例えば、30歳で加入した医療保険に10年後の40歳で再加入した場合、商品内容に改定がなく、保険料率が同じだという前提で保険料を計算すると、下記の通りになります。

 

【試算条件】
商品:医療保険
被保険者:男性
保険期間:終身
保険料払込期間:終身
入院給付金:5,000円
通院給付金:3,000円

30歳加入
月額保険料:1,897円

40歳加入
月額保険料:2,470円

同じ保障内容の医療保険に10年後に再加入すると、月額約600円も保険料が高くなります。復活であれば、失効中の保険料の支払は必要ですが、保険料は30歳で契約した月額1,897円のままで復活できます。

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3.復旧とは?

復活と似た用語で復旧があります。似ていますが、意味は異なります。

減額、延長(定期)保険※1、払済保険※2への変更後、一定期間内(3年等)であれば変更前の契約に戻せる制度があり、これを『復旧』といいます。

但し、復旧の手続きに際しては、診査または告知と復旧部分の積立金の不足額の払い込みが必要で、生命保険会社によっては所定の利息(複利)の払い込みも必要となることに注意が必要です。

※1延長(定期)保険とは?
延長(定期)保険とは、加入している保険の保険料の支払を止め、その時点での解約返戻金を原資として、 死亡保険金が同額となる定期保険に 変更する方法になります。延長保険に変更した場合、保障額はそのままですが、保険期間は解約返戻金の額により短くなります。


※2払済保険とは?
払済保険とは、加入している保険の保険料の支払いを止め、その時点での解約返戻金を原資として、保険期間はそのままで同種類の保険に変更する方法になります。払済保険に変更した場合、保障額は小さくなります。


延長(定期)保険と払済保険の詳細については、下記記事をご参照ください。
保険料の支払いが苦しい場合の4つの対処法

最終更新日:2018年2月8日
No.172

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