生命保険は失効しても「復活」できる?「復旧」との違いは?

2019年5月18日

保険には専門用語が沢山あり、また似たような言葉もあるので、一般の方が理解するのは大変です。

保険料を滞納し、生命保険が失効しても「復活」できますが、同じような用語で「復旧」という手続きもあります。「復活」と「復旧」は、似ているので、一見同じ意味のように感じるのですが、その内容は異なります。

今回は復旧と復活の違いや手続き方法について解説します。

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1.生命保険の「復活」とは?

保険料の払い込みがなく、払込の猶予期間を経過し、解約返戻金がない場合、生命保険や医療保険等の契約は失効してしまい、保障がない状態になってしまいます。
保険料を滞納すると生命保険は失効する?

生命保険や医療保険契約が失効すると保障がない状態になりますが、失効後すぐに契約が消滅するわけではありません。一定期間内であれば、失効した契約を失効前の状態に戻すことができます。

失効した契約を元に戻すことができる期間は保険の種類によって異なり、多くの商品で失効から3年以内ですが、変額保険は3ヶ月以内などとなっています。

上記の通り、一定期間内であれば、失効した生命保険や医療保険契約を失効前と同じ保険料、同じ保障内容の契約に戻せます。失効した契約を失効前と同じ保険料、同じ保障内容の契約に戻すことを『復活』といいます。

 

生命保険を復活させる条件や手続き

生命保険や医療保険契約を復活させるには以下の条件や手続きが必要となります。

・失効してから3年以内(商品によっては異なる)
・医師の診査・告知が再度必要
・失効中の保険料を支払う必要あり

医師の診査や告知が必要なので、健康状態によっては復活できないことがあります

なお、具体的な「復活」手続きについては、契約が失効すると保険会社から「復活の案内」が届くはずです。「復活」の具体的な手続きは下記の3つです。

・復活申込みの書類を保険会社へ提出する
・失効中の保険料を保険会社に支払う
・告知を行うまたは医師の診査を受ける

 

復活時も告知義務違反に注意

復活の際も新規契約時と同様に、故意または重大な過失で、事実を告知しなかったり、事実と異なる告知をした場合、「告知義務違反」となります。

告知義務違反が判明した場合、保険金・給付金が支払われず、保険契約が解除される場合がありますので、ご注意ください。
告知義務違反で生命保険が解除とならないための注意点4つ

また、復活手続きの際には失効中の保険料を一括で払い込む必要があります。保険会社によっては利息(複利)も支払う必要があるので、非常に大きな負担になる可能性があります。

 

 

 

2.生命保険の「復活」と「再加入」の違い

復活しなくても再契約すればいいのではと思う方もいるかもしれませんが、再加入すれば、再契約時の年齢、料率で保険料は計算されます。

例えば、30歳で加入した医療保険が10年後に失効してしまい、40歳で再加入したと仮定した場合、商品内容に改定がなく、保険料率が同じだという前提で保険料を計算すると、下記の通りになります。

試算条件
商品:医療保険
被保険者:男性
保険期間:終身
保険料払込期間:終身
入院給付金:5,000円
通院給付金:3,000円

30歳加入
月額保険料:1,897円

40歳加入
月額保険料:2,470円

同じ保障内容の医療保険に10年後に再加入すると、月額約600円も保険料が高くなります。復活であれば、失効中の保険料の支払は必要ですが、保険料は30歳で契約した月額1,897円のままで復活できます。

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3.生命保険の「復旧」とは?

復活と似た用語で復旧があります。似ていますが、意味は異なります。

生命保険の保障額(保険金額)を減額または、延長(定期)保険※1、払済保険※2への変更後、一定期間内(3年等)であれば変更前の契約に戻せる制度があり、これを『復旧』といいます。

但し、復旧の手続きに際しては、医師の診査または告知と復旧部分の積立金の不足額の払い込みが必要で、生命保険会社によっては所定の利息(複利)の払い込みも必要となることに注意が必要です。

※1延長(定期)保険とは?

延長(定期)保険とは、加入している保険の保険料の支払を止め、その時点での解約返戻金を原資として、 死亡保険金が同額となる定期保険に 変更する方法になります。延長保険に変更した場合、保障額はそのままですが、保険期間は解約返戻金の額により短くなります。

※2払済保険とは?

払済保険とは、加入している保険の保険料の支払いを止め、その時点での解約返戻金を原資として、保険期間はそのままで同種類の保険に変更する方法になります。払済保険に変更した場合、保障額は小さくなります。

延長(定期)保険と払済保険の詳細については、下記記事をご参照ください。
保険料の支払いが苦しい場合の4つの対処法

 

 

 

まとめ

生命保険の「復活」と「復旧」の違いについてご理解いただけたでしょうか。

生命保険や医療保険契約を失効させてしまっても「復活」という手続きが可能で、契約を失効前の状態に復活させることができますが、「復活」手続時にも医師の診査や告知が必要となるので、健康状態によっては復活できない場合もあります。

また、保険会社によっては、保険料を滞納すると、失効ではなく契約を解除する運用を行っている場合があり、契約を解除されると「復活」させることはできませんので、ご注意ください。
生命保険の保険料を滞納すると失効ではなく、解除になります!

最終更新日:2019年4月9日
No.172

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