自動車保険の仕組み(自賠責保険と自動車保険の関係とは?)

2018年6月2日

自動車保険の仕組みをご存知でしょうか?

自動車保険は多くの方にとって身近な保険ですが、意外と詳細な仕組みはご存知ない方が多いと思います。自動車保険の仕組みを正しく理解していないと、誤った保険加入の仕方をしてしまい、事故の際に補償対象外となる可能性があります。

今回は自動車保険の仕組みについてご説明したいと思います。仕組みを正しく理解し、誤った自動車保険の加入を防ぐことに役立てて頂ければと思います。


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1.自動車保険の種類

自動車保険には2つの種類があります。強制保険である自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)と任意保険である自動車保険です。自賠責保険か自動車保険のどちらかに加入しておけば良いというわけではありません。自賠責保険と自動車保険の両方に加入しておかないと、補償は十分ではありません。

 

1)自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)

自賠責保険は、法律(自動車損害賠償保障法)で加入が義務付けられている保険で、国が運営しています。強制加入ですので、未加入の場合には、法律で罰せられますし、交通違反にもなり、下記の通り免許停止処分となります。
・1年以下の懲役または50万円以下の罰金
・免許停止処分(違反点数6点)

また、自賠責証明書の不携帯だけでも30万円以下の罰金です。

保険料は車種(乗用車、軽自動車、原付等)によって異なり、年齢では変わらず一律です。どこの保険会社、どこの代理店で加入しても保険料は同じです。

尚、先述の通り、自賠責保険は加入が義務付けられている保険ですので、解約も自由にはでません。自賠保険の解約は、自動車損害賠償保障法(自賠法)により自動車を廃車した時等に制限されています。
自賠責保険は自由に解約できない!?

 

2)自動車保険(任意保険)

自動車保険は民間の損害保険会社が販売しています。任意保険ですので、強制加入の自賠責保険とは違い加入、未加入の選択は自由です。但し、下記の通り、自賠責は最低限の補償なので、自賠責の加入のみでは補償が不足する可能性大です。

自動車保険の保険料は保険会社によって異なります。また、年齢や車種等、色々な条件で細かく保険料が異なります。

 

 

2.それぞれの補償内容

自賠責保険、自動車保険(任意保険)それぞれの補償内容をご紹介します。

 

1)自賠責保険の補償内容

ご存知ない方もいますが、自賠責保険は対人賠償のみの補償です。対物賠償の補償はありません。

自賠責保険の加入のみで事故を起こした場合、対人賠償である相手のケガは自賠責保険から賠償可能ですが、対物賠償である相手の車の損害を賠償することはできません。更に下表でも分かる通り、対人の補償も死亡で3,000万円、傷害で120万等、最低限の補償となっています。

補償内容は下表をご参照下さい。


支払対象 支払限度額
傷害による損害 治療関係費(治療費、看護料、諸雑費、通院交通費等)、文書料、休業損害、慰謝料 最高120万円
後遺障害による損害 逸失利益、慰謝料等 ◆神経系統の機能や精神・胸腹部臓器への著しい障害で、介護を要する傷害
・常時介護の場合:最高4,000万円
・随時介護の場合:最高3,000万円◆上記以外の後遺障害
第1級:3,000万円~第14級:75万円
死亡による損害 葬儀費、逸失利益、慰謝料 最高3,000万円
自賠責保険(共済)の補償内容の詳細については、下記記事をご参照ください。
自賠責保険を正しく理解していますか?

2)自動車保険(任意保険)の補償内容

任意保険は、一般に「自動車保険」と言われ、民間の損害保険会社が販売しています。補償内容や年齢条件等によって保険料が変わります。

補償には
「対人賠償責任保険」
「対物賠償責任保険」
「車両保険」
「人身傷害保険」
等があり、補償額も対人・対物賠償等には無制限が選択でき、充実しています。

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3.自賠責保険と自動車保険(任意保険)の関係

さて、自賠責保険と自動車保険(任意保険)の両方に加入している場合、どのような関係で保険金が支払われるのかご存知でしょうか。

対人事故が発生した場合、まず強制保険である自賠責保険から被害者に保険金が支払われます。それで足りない場合には、民間の自動車保険(任意保険)から保険金が支払われる仕組みです。

保険金を請求される方が意識することが少ないでしょうが、対人賠償責任保険では、「任意一括請求」といって保険会社が自動車保険と一括して自賠責保険の請求手続きも行っています。

要するに、民間の自動車保険は自賠責保険の上乗せ保険ということになります。

自動車保険(任意保険)の対人賠償責任保険や対物賠償責任保険等は補償額(保険金額)が無制限を選択できるので、自賠責保険に加入する必要がないのではないかという質問を頂くことがあります。

自賠責保険に加入していないと発生する4つの問題点』で詳しく説明していますが、自賠責保険に加入せず、自動車保険のみに加入している場合、自賠責保険の補償額までは自動車保険は免責(補償対象外)になりますので、自動車保険に加入していても自賠責保険への加入も必須です。

 

 

 

まとめ

自賠責保険は補償内容、補償額(支払限度額)とも最低限のものですので、自賠責保険の加入だけでは、不充分と言えます。「高額賠償事例」をご覧になって頂ければ分かる通り、対人の事故では2億や3億を超える高額賠償判決事例が多くあります。

自賠責保険の補償内容では、心許ないのは間違いありません。

また、自動車を運転する際は、対人賠償だけでなく、対物賠償の補償も必要ですし、車に乗っている方の傷害保険、車両保険等の補償もあった方が良いのは間違いありません。

自賠責保険に加入することはもちろんのこと、民間の損害保険会社が販売している「自動車保険(任意保険)」に加入することが必須でしょう。



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最終更新日:2017年5月25日
No.6

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