自分の車で子供や家族にケガをさせたら自動車保険で補償される?

2019年3月14日

自動車事故のニュースで、自分の子どもや家族に怪我をさせてしまうという悲しいニュースを聞くことがあります。

自宅の駐車場に車庫入れする際等に自分の子供や家族がいることに気付かずケガをさせてしまったような場合、契約している自動車保険(任意保険)で子どもや家族の治療費等が出るのかと疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

自分の子どもや家族のケガは、自動車保険(任意保険)の補償対象となるでしょうか?

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1.自分の子供や家族にケガをさせた場合、自動車保険の対人賠償保険で補償される?

実は、自宅の駐車場に車庫入れする際等に自分の子供や家族がいることに気付かずケガをさせてしまったようなケースは、自動車保険の対人賠償責任保険では免責(保険金支払対象外)です。

自動車保険の対人賠償責任保険には、約款の中に下記のような箇所があります。

約款抜粋

対人事故により下記のいずれかに該当するする者の生命または身体が害された場合には、それによって被害者が被る損害に対しては保険金を支払いません。

①記名被保険者
②契約の車を運転中の者または、その父母、配偶者もしくは子
③被保険者の業務に従事中の使用人
⑤被保険者の使用者の業務に従事中の他の使用人
但し、被保険者がその使用者の業務に契約の車を使用している場合に限る。

そもそも自動車保険の対人賠償保険は、第三者(他人)に対する賠償責任を補償するものなので、他人(第三者)ではない配偶者や子供などの家族については、補償対象外となっています。

 

 

 

2.自分の子供や家族にケガをさせた場合、人身傷害保険で補償される?

上記約款の通り、自分の運転する車で配偶者や子供等の家族にケガをさせた場合、対人賠償責任保険では免責(補償対象外)ですが、実は、人身傷害保険の「車内・車外ともに補償型」を付帯していれば、配偶者や子供等の家族のケガ等が補償されます。

人身傷害保険は、車の運行に起因する事故で生じたケガによる治療費・休業損害あるいは死亡による逸失利益・精神的損害等を補償します。補償を受けられる方1名について、過失割合にかかわらず保険金額を限度に実際の損害額に対して保険金が支払われます。
人身傷害保険とは?押さえておくべき6つのポイント

人身傷害保険には「契約の車に搭乗中のみ補償型」と「車内・車外ともに補償型」(保険会社によって名称は異なる場合があります)の2タイプがあります。

●契約の車に搭乗中のみ補償型
「契約の車に搭乗中のみ補償型」は契約の車に搭乗中の事故のみの補償になります。補償を絞る分、保険料は安くなります。

●車内・車外ともに補償型
「車内・車外ともに補償型」は、契約の車以外の車に搭乗中の事故や歩行中の車との事故も補償されます。補償が広い分、保険料は高くなります。

上記の通り、車を駐車中等に子供や家族にケガをさせてしまった場合でも人身傷害保険の「車内+車外補償型」を付帯していれば、補償されます。

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3.自分の子供や家族にケガをさせた場合、自賠責保険で補償される?

上記約款の通り、自動車保険(任意保険)の対人賠償責任保険では、配偶者や子供等の家族の損害は、免責(補償対象外)ですが、実は、自賠責保険では支払い対象となります。

自賠責保険の補償範囲内であれば、治療費等が補償されますが、自賠責保険の補償額(ケガは120万円が限度)を超える場合は、人身傷害保険の車外補償がないと補償はありません。

自動車賠償責任保険(自賠責)は、人身事故(対人)のみを対象とした国の強制保険です。対物事故は補償対象外です。

自賠責保険の詳細については、下記記事をご参照ください。
自動車保険の仕組み|自賠責保険と任意保険の違いとは?
自賠責保険とは?|請求方法・保険料・補償内容などを解説

なお、車両の所有者を死亡もしくはケガさせてしまった場合は、自賠責保険でも補償されませんので、ご注意ください。

例えば、夫が所有する自動車を妻が運転していて夫をひいてしまい、ケガをさせてしまった場合には、自賠責保険でも保険金は支払われません。

 

 

 

 

4.自分の家を壊してしまったら自動車保険の対物賠償保険で補償される?

車庫入れの際に自分の家や車庫を壊してしまった場合、自動車保険で補償されるでしょうか?

対物賠償責任保険についても下記約款の通り、自分の所有物は免責(補償対象外)です。

約款抜粋

対物事故により下記のいずれかに該当するする者の所有、使用または管理する財物が破壊された場合には、それによって被害者が被る損害に対しては保険金を支払いません。

①記名被保険者
②契約の車を運転中の者またはその父母、配偶者もしくは子
③被保険者またはその父母、配偶者もしくは子

上記の通り、自賠責保険も対物の補償はありませんので、自賠責保険で建物の損害が補償されることはありません。

対物賠償責任保険についても対人賠償責任保険と同様に、そもそも第三者(他人)に対する賠償責任を補償するものなので、自分が所有していたり、使用、管理しているものの損害は補償されません
対物賠償保険とは?|保険金額は無制限にするべきか?

但し、建物(車庫を含む)を保険の対象とする火災保険に加入していて、加入している火災保険が「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突など」が補償されるプランの場合は、補償されます。
火災保険を契約する際に押さえておくべき8つのポイント

また、車の損害については、自損事故が補償される車両保険の「一般条件」に加入していれば、保険金額を限度に補償されます。
車両保険の補償を絞って保険料節約!?(車両保険の種類)

 

 

 

まとめ

今回は、自分が運転する自動車で子供や配偶者等にケガをさせてしまった場合の自動車保険の補償について解説しましたが、自賠責保険や人身傷害保険で補償されるにしても自分の子供や家族を不注意でケガをさせてしまうような悲しい事故が起きないに越したことはありません。

自宅での車庫入れの際等には、十分にご注意頂ければと思います。

最終更新日:2019年3月14日
No.144

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