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通販型自動車保険とは?|保険料は安いがデメリットはないのか?

ソニー損保やアクサダイレクトなどの通販型自動車保険(ダイレクト自動車保険)は、毎日のようにTVやラジオなどでCMを流し、通販型自動車保険(ダイレクト自動車保険)の名前を聞かない日はないくらいです。

通販型自動車保険はTVCMなどで、保険料が安いということを売りにしています。保険料が安いのであれば、通販型自動車保険に乗り換えを検討したいが、通販型自動車保険のことをよく知らないので不安という方もいるでしょう。

そこで、今回は通販型自動車保険の下記ポイントについて解説します。

  • 通販型自動車保険とは?
  • 通販型自動車保険の保険料はなぜ安い?
  • 通販型自動車保険にデメリットはないのか?
  • 通販型自動車保険が向いている方とは?
  • 代理店型自動車保険が向いている方とは?
  • おすすめの通販型自動車保険とは?

今回の記事を読むことにより、通販型自動車保険の保険料が安い理由やメリット・デメリットを理解することができ、自動車保険選びの参考にして頂けます。

1.通販型自動車保険(ダイレクト自動車保険)とは?

通販型自動車保険とは、ダイレクト型自動車保険とも呼ばれ、電話やインターネットを利用し、契約者が保険会社と直接契約するタイプの自動車保険です。

通販型自動車保険は、大手損保会社などの代理店型の自動車保険とは違い、代理店を介さず契約者と保険会社が直接契約するため、その分コストが圧縮できるメリットがあります。

主な通販型自動車保険を取り扱う保険会社の一覧は下記の通りです。

  • ソニー損保
  • セゾン自動車火災保険
  • チューリッヒ
  • SBI損保
  • イーデザイン損保
  • アクサダイレクト
  • 三井ダイレクト損保
  • そんぽ24

実は、通販型自動車保険には、代理店型自動車保険をメインに取り扱っている大手損保会社も参入しています。

イーデザイン損保は東京海上日動、三井ダイレクト損保は三井住友海上、セゾン自動車火災保険とそんぽ24は損保ジャパン日本興亜のグループ会社です。

 

 

2.通販型自動車保険はなぜ安い?

自動車保険の一括見積もりサイトなどで比較すると分かりますが、代理店型自動車保険と通販型自動車保険の保険料を比べると多くの場合、通販型自動車保険の保険料の方が安くなります。

では、なぜ通販型自動車保険の保険料は、代理店型自動車保険の保険料と比べて安くなるのでしょうか?

それは、代理店型自動車保険に比べてコストを圧縮できるからです。

代理店型自動車保険は、保険会社と契約者の間に代理店が入りますので、保険会社が代理店に支払う手数料分、コストが高くなります。通販型自動車保険の場合は、代理店が存在せず、ネットや電話などで契約者と直接契約しますので、その分、経費が掛からず保険料を安くできます。

通販型自動車保険が安いのは、経費を圧縮できるのが理由で、保険料を安くできるカラクリがあるわけです。

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3.通販型自動車保険のデメリットとは?

通販型自動車保険の保険料が安い理由が理解できたと思いますが、保険料が安いというメリットがある反面、何かデメリットがあるのではないかと思われる方もいると思います。

通販型自動車保険のデメリットについて解説したいと思います。

 

・契約者自身が補償内容を設定する必要がある

通販型自動車保険のデメリットは、代理店が存在しないので、契約者が自身の判断で補償内容を選ぶ必要があるという点です。ある程度の自動車保険の知識が必要です。

中途半端な知識で通販型自動車保険を契約したために、事故の際に十分な補償が受けられないということが発生する可能性はゼロではありません。

代理店型であれば、代理店の担当者が契約者に合わせて補償内容をアドバイスしてくれます。通販型自動車保険も電話やチャットなどで相談しながら契約できますが、会って対面で相談できる安心感とは大違いです。

ただし、代理店の担当者に知識がなかったり、不親切であったりした場合には、代理店手数料分をムダに払うことになる可能性もあります。

 

・通販型自動車保険は保険金の支払いが悪い?

通販型自動車保険は、保険金支払時に代理店型自動車保険に比べて支払いが悪いという都市伝説的なうわさがありますが、そんなことはありません。

代理店型でも通販型でも約款に従って保険金を支払うので、その約款にほとんど差がないことを考えれば、代理店型と通販型のどちらの自動車保険を選んでも保険金支払いに大きな差は発生しません。

また、事故対応についても示談交渉力は代理店型である大手損保会社の方が高いと思われている方もいると思いますが、代理店型と通販型とで示談交渉力に差はありません。なぜなら、事故の過失割合は過去の判例や事故例を参考に決めているからです。差が発生する要素がありません。
自動車事故の過失割合は誰が決めるのか?

 

 

 

4.通販型自動車保険が向いている方

通販型自動車保険が向いている方とは、どのような方でしょうか?

自動車保険の知識があり、事故時の対応も自分で保険会社とできるという方は、契約の際や事故時に代理店のアドバイスは不要でしょう。よって、代理店型だと代理店手数料分がムダになるので、通販型の自動車保険に乗り換える方が合理的です。

一方、自動車保険の知識があまりなく、補償内容を設定する際には、プロのアドバイスが欲しいという方や、事故時には気心の知れた代理店の担当者にも相談したいという方は、代理店型自動車保険を選ぶべきでしょう。
通販型自動車保険と代理店型自動車保険を比較|どちらを選ぶべき?

2、3万円の保険料を節約するために、補償内容を理解せずに通販型自動車保険を契約し、事故の際には十分な補償がなかったとなると、本末転倒です。

自動車保険の知識がない方に関しては、2、3万円高い保険料はコストだと考えて代理店型自動車保険を選んだ方がいいでしょう。

 

 

 

5.通販型自動車保険の契約シェア

保険料が安く、事故対応に差がないのであれば、通販型自動車保険も選択肢になると考える方も多いと思います。では、通販型自動車保険の契約シェアはどの程度なのでしょうか?

自動車保険のシェアは大手損保会社の代理店型が8割以上で、通販型のシェアは10%にも満たない8%程度。2017年3月期は通販型8社のうち半数が最終赤字となっている状況です。

欧州では自動車保険の4割が通販型の国もありますので、日本の通販型自動車保険は苦戦している印象があります。

ではなぜ、通販型自動車保険が伸びないのでしょうか?

やはりどこか通販型自動車保険に不安を感じている方が多いのではないでしょうか。事故対応もそうですが、契約時の補償内容が正しいかも不安になることもあるでしょう。

代理店型自動車保険に比べると、事故対応も契約時の安心感も低いイメージが通販型自動車保険にはどうしても付きまといます。

ただ、通販型のシェアは10%に満たない現状ですが、少しずつシェアを伸ばしているのも事実です。

また、セゾン自動車火災保険やソニー損保などは、ALSOKやセコム隊員が事故現場に駆け付けるサービスを始めるなど、通販型自動車保険が持たれている事故対応時の不安感を払拭する努力もしています。
事故現場に駆けつけてくれる自動車保険のサービス

 

 

 

6.おすすめの通販型自動車保険とは?

通販型自動車保険を選ぶ方は、保険料の安さが一番の魅力なのではないでしょうか?実は、全ての方に対して、この通販型自動車保険が一番安いですよと、おすすめできる特定の保険会社はありません

自動車保険の保険料は、契約する車種や年間走行距離などによって、変わります。保険料の安さランキングなどをネット上で目にすることがありますが、ご自身の契約条件で一番安い自動車保険とは異なる可能性があります。

ネット上のおすすめランキングなどをそのまま鵜呑みにするのではなく、ご自身の条件で一番安い自動車保険を選んで頂ければと思います。
自動車保険の満足度や口コミなどのランキングは参考にすべきか?

ご自身の条件で一番安い自動車保険を探すには、無料の一括見積もりサイトを利用し、複数社の自動車保険を比較するのが、最も簡単な方法です。
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なお、保険料だけではなく、事故対応などの満足度も気になるという方は、契約者の不満や満足の声を参考にして保険会社を選ぶ方法もあります。
自動車保険はどこがいい?|選び方や比較のコツ

 

 

 

まとめ

代理店型には、保険料だけでは判断できない安心感があります。ただ、一度は通販型自動車保険の保険料と比較してみるといいと思います。

保険料の差を確認し、このまま代理店型の自動車保険を継続する価値があるかを検討していただければと思います。

特に現在、代理店型自動車保険に加入していて、その価値をあまり実感できていない方に関しては、保険料を比較してみる意味があります。

また、代理店型自動車保険の中でも保険料の差は発生します。代理店型自動車保険も一括見積もりサイトで比較が可能です。今後も代理店型自動車保険での契約を希望される方も保険料を比較されてはいかがでしょうか?

自動車保険一括見積もりサイトであれば、代理店型の自動車保険も含めて複数社に見積もり依頼ができます。
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自動車保険一括見積もりサイトの利用に不安がある方は、私が実際に一括見積もりサイトを利用した経験からおすすめサイトをご紹介している下記記事を参考にしていただければと思います。
自動車保険一括見積もりサイト活用術|2つのおすすめサイトとは?

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