がん経験者でもがんが完治すれば、生命保険や医療保険に加入できる?

2019年3月5日

がんは治せる時代になりましたが、それにともない、「昔、がんになって完治(治療が完了)したが、保険には加入できるか?」というお問い合わせを頂くことが多くなりました。

がん経験者は、保険には加入できないと思われている方も多いと思います。実際、がんになったことがある方は、保険に加入できるのでしょうか?

がん経験者の生命保険や医療保険に加入できる可能性について解説します。

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1.がん完治後であれば、生命保険や医療保険に加入できる可能性あり

結論から申し上げると、がんになったことがあっても完治(治療が完了)していれば引受基準緩和型※1や無告知型※2ではない生命保険や医療保険でも加入できる可能性はあります。

引き受けのスタンスは保険会社ごとに異なります。がんの完治後(治療完了後)、5年経過や7年経過していることが最低の条件となってきます。

※1引受基準緩和型とは?

持病や既往症があっても加入できる生命保険や医療保険は引受基準緩和型と呼ばれています。

一般の生命保険や医療保険に比べて告知事項が少なく、持病があっても加入しやすいですが、一般の商品と比べて保険料が高い等のデメリットもあります。

引受基準緩和型の生命保険や医療保険の詳細は下記記事をご参照ください。
持病があっても入れる緩和型医療保険・生命保険とは?

※2無選択型とは?

無選択型の商品は、医師の診査や告知が不要で、過去の入院・手術歴、病気や持病があっても、通院中でも加入できる商品です。

一般の商品に比べて保険料が高いことや契約後2年以内は保険金額(保障額)が削減される等のデメリットがあります。

無告知型商品の詳細については、下記記事をご参照ください。
医師の診査や告知なしで生命保険に加入できる?

 

 

 

2.がん経験者は、がん保険には加入できない

がんになったことがある方は、原則、がん保険には加入できません。但し、がんが悪性新生物上皮内新生物かによって、加入の可否が異なる場合があります。

例えば、ある保険会社のがん保険の告知項目には「今までがん(悪性新生物)になったことがありますか?」という質問があり、「はい」で回答すると、加入できないということになります。

但し、がんを悪性新生物に限定しているので、罹患したがんが上皮内新生物だった場合には、この告知項目は「いいえ」となるので、その他の告知項目がすべて「いいえ」であれば、原則、がん保険に加入できることになります。

 

がん経験者でも加入できるがん保険

がん経験者でも加入できる引受基準緩和型のがん保険は、セコム損保やアフラックから販売されています。

セコム損保の「自由診療保険メディコムワン」は、乳がんを経験した女性向けがん保険です。アフラックの引受基準緩和型がん保険「生きるためのがん保険 寄りそうDays」は、乳がん以外のがん経験者でも加入できます。

 

引受基準緩和型のがん保険と一般のがん保険の比較

セコム及びアフラックのどちらの緩和型がん保険も引受基準緩和型ではない一般のがん保険と比べると、診断給付金(一時金)の保障がないにもかかわらず、保険料は引受基準緩和型のがん保険の方が割高に設定されています。

一般の方が加入するセコム損保の「自由診療保険メディコ」と緩和型の「自由診療保険メディコワン」の比較表は下記の通りです。

保障内容 メディコム メディコムワン
ガン診断保険金
がん(悪性新生物や
上皮内新生物)と
診断確定されたとき
一時金:100万円
ガン外来保険金
がん(悪性新生物や
上皮内新生物)の
治療目的で通院したとき
最大1,000万円 最大1,000万円
ガン入院保険金
がん(悪性新生物や
上皮内新生物)の
治療目的で入院したとき
無制限 無制限

なお、以前は、アメリカンホームから「みんなのほすピタる緩和告知型ガン保険」という緩和型がん保険が販売されていましたが、現在は販売が終了しています。

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3.がん経験者でも入れる保険とは?

がん経験者でも加入できる保険にはどのような種類の商品があるのでしょうか?

 

生命保険(死亡保険)

がんになったことがある方でも死亡保険に関しては、引受基準緩和型や無告知型でない商品に加入できる可能があります。告知項目に「今までがん(肉腫、悪性脳しゅよう、白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫も含む)になったことがありますか?」という質問項目がない保険会社もあります。

また、告知項目に「今までがん(肉腫、悪性脳しゅよう、白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫も含む)になったことがありますか?」という質問項目がある場合でも、完治(治療が完了)して7年以上経過し、経過観察も無し等の内容であれば、どこの部位のがんかにもよりますが、加入できる可能性はあります。

 

医療保険

医療保険も死亡保険と同様にがんになったことがある方でも引受基準緩和型の商品でない商品に加入できる可能性があります。

がんが完治(治療が完了)してから7年以上経過で、経過観察も無し等であれば、一般の医療保険でも加入できる可能性があります。

 

一時払い終身保険

一時払終身保険はがんを経験された方でも加入できる可能性があります。例えば、ある保険会社の一時払終身保険はがんが完治(治療が完了)してから5年以上経過していれば、他の告知項目に該当しないことが条件ですが、加入が可能です。

また、保険会社によっては、職業告知のみで、健康状態の告知が不要な一時払終身保険もあるので、がんを治療中の方でも加入できる可能性があります。

尚、一時払終身保険の中には、90歳まで加入可能な商品もありますので、マイナス金利の影響で予定利率が下がり、運用商品としての魅力は薄れていますが、相続対策に活用して頂くことが可能です。

一時払終身保険についての詳細については、下記記事をご参照ください。
一時払い終身保険の活用法
一時払終身保険の予定利率が下がると保険料が上がる?

 

 

 

まとめ


上記の通り、がんになったからといって必ず生命保険や医療保険に加入できないわけではありませんし、引受基準緩和型や無告知型の商品にしか加入できないというわけでもありません。

引受基準緩和型や無告知型の保険は、一般の商品よりも保険料が高くなっています。まずは、一般の商品を検討してから、引受基準緩和型や無告知型の商品を検討することをお勧めします。生命保険や医療保険を検討する際には、加入できる、できないをご自分で判断せず、保険会社にお問い合せ頂ければと思います。

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最終更新日:2019年3月5日
No.224

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