生命保険は「掛け捨て型」と「貯蓄型」のどちらに加入すべきか?

2018年7月20日

「掛け捨てと貯蓄型の生命保険、どちらに加入すべきですか?」というご質問をよく頂きます。どちらに加入した方がお得でしょうか?

掛け捨ての定期保険と貯蓄型の終身保険の比較をしてみたいと思います。


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1.定期保険とは?

定期保険とは、契約により定められた一定期間を保障する保険です。原則として、掛け捨ての保険で、満期金等はないため、貯蓄性はありません。

同じ保障額であれば、終身保険、養老保険と比べ、保険料が一番安くなります。

 

 

 

2.終身保険とは?

終身保険は、被保険者(保障の対象者)が亡くなるまで、一生涯を保障する保険です。また、終身保険は掛け捨てではなく、解約返戻金があり、貯蓄性がある商品です。

定期保険のように更新はありませんので、払込期間中の保険料は変わらず一定です。

同じ保障額であれば、定期保険よりは保険料は高くなりますが、養老保険に比べれば保険料は安くなります。3つの保険の保険料は下記のような関係になります。

「定期保険」 < 「終身保険」 < 「養老保険」

 

 

 

3.終身保険と定期保険の保険料比較

定期保険と終身保険の保険料はどの程度違うのかを実際に試算してみました。

【試算条件】
被保険者:男性(30歳)
保険金額:3,000万円

定期保険(無解約返戻金型)
保険期間:60歳
月額保険料:7,950円

終身保険
保険期間:終身
払込期間:60歳
月額保険料:57,690円

保険料だけ比較すると、貯蓄型の終身保険の保険料は、掛け捨て型の定期保険の保険料の7倍以上になります。

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4.途中解約した場合の比較

さて、保険期間の途中で解約する必要が発生した場合、定期保険と終身保険ではどちらの方が負担が大きくなるでしょうか?

終身保険と定期保険を途中解約した場合の実質負担額(払込保険料-解約返戻金)を確認したいと思います。

終身保険
期間 総払込保険料 解約返戻金 実質負担額
5年 3,461,400 2,643,000 818,400
10年 6,922,800 6,129,000 793,800
15年 10,384,200 9,540,000 844,200
20年 13,845,600 13,188,000 657,600
25年 17,307,000 17,085,000 222,000
定期保険
期間 総払込保険料 解約返戻金 実質負担額
5年 477,000 0 477,000
10年 954,000 0 954,000
15年 1,431,000 0 1,431,000
20年 1,908,000 0 1,908,000
25年 2,385,000 0 2,385,000
上記の試算例だと、契約当初は掛け捨ての定期保険の方が月額の保険料及び、実質の保険料負担の両方で、勝りますが、10年経過時には貯蓄性のある終身保険の方が実質負担額が小さくなります。

一定期間経過後に解約する場合には、終身保険の方が実質負担額は小さいことが分かります。

 

 

 

5.積立の効果は?

終身保険の保険料から定期保険の保険料を除いた部分を30年間積み立てていると仮定した場合の積立効果を確認したいと思います。

30年間の積立効果は、下記の通りになります。

終身保険と定期保険の年間保険料差額
692,280円 - 95,400円 = 596,880円

30年間の積立額
596,880円 × 30 = 17,906,400円

終身保険の30年後の解約返戻金
21,294,000円(118.91%)

終身保険の保険料から定期保険の保険料を除いた部分を30年間積み立てたと仮定すると、17,906,400円になります。一方、終身保険の30年後の解約返戻金は21,294,000円となります。よって積立部分の返戻率は、21,294,000円÷17,906,400円=118.91%となります。

上記の結果は、年約1.1%の利率で積立金を複利運用していたことになります。現在(平成28年9月)の銀行の定期預金金利(10年)が0.01%程度だということを考えると預金するよりもいいという結果になります。

 

 

 

6.大きな額を保険会社に預けるリスク

終身保険は定期保険に比べれば、保険料は高いですが、貯蓄性があり、保障と貯蓄を両立させることができます。また、上記の通り、積立の効果も現在の定期預金と比べて良いので、素晴らしい商品のように思えます。

しかし、ご注意頂きたい点があります。それが、早期解約のリスクです。

早期で解約すると、解約返戻金が支払保険料を大きく下回ります。よって、貯蓄性があるからといって、余裕資金を全て終身保険等の貯蓄性のある保険に投入することはお勧めできません。急にまとまったお金が必要になった場合に解約ということになると、逆に損になる可能性があります。

また、終身保険は長期間、保険料を支払い続け、資金を固定することになりますので、運用環境によってはそれがリスクになります。

現在のような超低金利の時代に低い金利で資金を固定してしまうと、金利が上がった際の高金利を逃してしまうというリスクがあります。保険はインフレには弱い商品といえます。

 

 

 

7.低解約返戻金型は更に途中解約がリスク

終身保険には、低解約返戻金型という保険料払込期間中の解約返戻金を低く抑えることによって保険料を安くする商品がありますが、低解約返戻金型の商品の場合は、更に中途解約のリスクは大きくなります。

一見、保険料が安く魅力的に思える低解約返戻金型の商品も中途解約の時期によっては、解約返戻金が払込保険料を大きく下回る可能性がある点にご注意ください。
終身保険(低解約返戻金型)加入時に確認すべきポイント

 

 

 

まとめ

「掛け捨ての生命保険」と「貯蓄型の生命保険」のどちらが得ということはありません。ご自分の状況やニーズに合った商品を選択して頂ければと思います。

掛け捨ての定期保険は、安い保険料で大きな保障を準備出来るメリットはありますが、払った保険料は全く戻ってきません。保障と貯蓄は別、保障はなるべく安い保険料で準備したいという方に向いているといえます。

貯蓄型の終身保険は、保険料は高いですが、貯蓄性があり、払込満了まで解約しなければ、支払った保険料を超える解約返戻金が受け取れる可能性があります。掛け捨ては嫌いで、運用も自分でやるより、保険会社に任せたいという方に向いているといえます。

上記の通り、メリットだけという商品はありません。メリットがあれば、デメリットもあるということを認識して頂き、商品を選択して頂ければと思います。

どのような保険に加入するか迷っていてプロに相談したい場合には、下記ページからFP(ファイナンシャル・プランナー)に無料で相談が可能です。
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No.229

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