リビングニーズ特約について押さえておくべき7つのポイント

2018年5月27日

リビング・ニーズ特約という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。生命保険を契約する際にリビング・ニーズ特約という特約名を聞くことが多いと思います。しかし、具体的にどのような内容の特約かをご存知ない方も多いのではないでしょうか。

今回はリビングニーズ特約について解説します。リビング・ニーズ特約がどのような時に役立ち、どのように活用できるかを知って頂ければと思います。


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1.リビング・ニーズ特約とは?

リビング・ニーズ特約とは、生命保険の特約の1つで、被保険者が余命6ヶ月以内と判断される場合、死亡保険金の全部または一部を生前に受け取れる特約です。

余命6ヶ月以内とは、日本で一般に認められた医療による治療を行っても余命が6ヶ月以内であることを意味します。余命6ヶ月以内の判断は医師が記入した診断書や請求書類にもとづいて保険会社が行います。

リビング・ニーズ特約の特長は下記の通りです。

 

 

 

2.全ての病気、ケガが対象

病気の種類やケガを問わず、余命6ヶ月以内と判断された場合に保険金の請求が可能です。

 

 

 

3.特約保険料は無料

リビング・ニーズ特約は無料で付加できます。また、途中で付加することも可能です。

特約保険料が無料なので、この特約が付加されていることを契約者や被保険者の方が知らないことも多いと思います。

仮に何らかの理由でリビング・ニーズ特約が付帯されていない場合は、無料ですし、途中付加が可能ですので、ご契約の保険会社、代理店に途中付加を依頼することをお勧めします。

 

 

 

4.必要な金額を請求できる

死亡保険金額の範囲内で必要な額(3,000万円が上限)だけ請求できます。請求した金額と同額の保険金額が減額され、減額された保険金額分、保険料も減額されます。

(ジブラルタ生命のパンフレットより抜粋)
リビング・ニーズ特約の仕組み

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5.受け取った保険金は非課税

リビング・ニーズ特約によって受取る保険金は非課税です。但し、被保険者が死亡した後に受け取った保険金が残っていた場合、相続税の課税対象になります。

 

 

 

6.使い道は自由

リビング・ニーズ特約によって受け取る保険金の使い道は自由です。医療費、入院時の差額ベット代、家族旅行、通院用の自家用車購入などに使われることが多いようです。

同特約は保険金を有効に使えるのであれば、役に立つ特約といえます。但し、請求する前に使い方を計画する方が良いでしょう。

なぜなら、被保険者が死亡した後にリビング・ニーズ特約よって受け取った保険金が残った場合、死亡保険金として保険金を受取る場合と比べて相続税額が高くなる可能性があるからです。

死亡保険金には、下記の非課税枠(相続税法第12条)がありますが、当該保険金を使い残した場合、他の相続財産と合算され、相続税の対象となるためです。

生命保険の非課税限度額とは?
◆生命保険の死亡保険金が非課税となる契約形態
契約者:被相続人 被保険者:被相続人 保険金受取人:相続人


非課税限度額 = 500万円 × 法定相続人の数

生命保険の非課税限度額については、下記記事で詳細に解説していますので、ご参照ください。
死亡保険金の非課税限度額について勘違いが多いポイント

 

7.具体例

リビングニーズ特約を請求して保険金を使い切った場合と使い残した場合の具体例をご紹介します。

 
【例】
夫婦と子供2人の場合で、夫が余命半年以内で死亡保険金額3,000万円の内、リビングニーズ特約を1,500万円請求し、その後に夫が死亡した場合。

 

【生命保険の非課税限度額】
500万円 × 3人 = 1,500万円

 

1)リビングニーズ特約を使い切った場合

保険金額3,000万円の内、リビング・ニーズ特約により1,500万円を請求し、使い切っているので、死亡保険金としては残りの1,500万円を受け取ることになります。死亡保険金1,500万円は、生命保険の非課税枠内に収まり、非課税となります。

 

2)リビングニーズ特約を使い残した場合

死亡保険金として受取る1,500万円は非課税ですが、使い残したリビング・ニーズ特約で受け取った1,500万円は他の相続財産と合算され、相続税の課税対象となります。

但し、使い残した1,500万円と他の相続財産を合算した金額が基礎控除内(3,000万円+600万円×法定相続人の数)であれば、相続税は課税されません。

 

 

 

まとめ

死亡保険金は、そもそも残された家族のためのものです。

請求できるからと無計画に請求するというのでは、残された家族が本来払う必要のない相続税が課されることにもなりかねません。

リビング・ニーズ特約を利用する場合は、どのような事にどれくらい必要かを考え、残された人生の中で有意義に使われるといいでしょう。

最終更新日:2017年10月28日
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