他車運転特約とは?|他人の車で事故をしても補償される?

2019年3月19日

「車検の際に代車を借りるが、代車で事故をしたらどうなるのか?」というご質問がありました。自分が契約している自動車保険で代車を運転中の事故が補償されるのかというご質問でした。

代車や他人から借りた車で事故を起こした場合、契約している自動車保険で補償されるのでしょうか?

今回は、他人の車で事故をした場合に役立つ他車運転特約について解説します。他人の車を運転することが多い方は参考にしていただければと思います。

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1.他車運転特約とは?

他人の車で事故を起こした場合、自動車保険に「他車運転特約」が付帯(セット)されていれば補償されます。保険会社によって特約名が異なり、「他車運転危険担保特約」や「他車運転危険補償特約」と呼ばれている場合もあります。

他車運転特約は記名被保険者が個人の自動車保険に原則、自動的にセットされています。

他車運転特約は、他人から借りた車を運転中(駐車または停車中を除く)に事故を起こした場合、借りた車の保険に優先して、自分が契約している自動車保険から保険金を支払う特約です。
※「停車」には、信号待ちや踏切での列車待ちは含まれません。

友人の車を運転するというような際にも役立つ特約です。例えば、友人の車に本人限定等の運転者限定特約が付いていると他人が運転した場合には、その車の自動車保険は使えません。

また、友人の自動車保険が使える場合でも、自動車保険の等級が下がってしまいます。

そのような場合に自分の自動車保険の他車運転特約が役立ちます。

 

 

 

2.家族が借りた車での事故も他車運転特約で補償される

他車運転特約は記名被保険者(主に車を使用する方)だけではなく、配偶者や同居の親族等の記名被保険者の家族が借りた車での事故についても補償されます。

他車運転特約で補償の対象となる方は下記の通りです。

他車運転特約の補償対象者

・記名被保険者
・記名被保険者の配偶者
・記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
・記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子

例えば、父親の契約している自動車保険があり、その同居の子供が友人から借りた車で事故を起こした場合、父親の契約している自動車保険から優先して保険金を支払うことができます。

 

 

 

3.他車運転特約で借りた車に含まれない他車とは?

他車運転特約は、借りた他人の車全てが補償対象となるわけではありません。下記の車は、他車運転特約が適用される「他車」にはなりませんので、注意が必要です。

他車運転特約で借りた車に含まれない他車

  • 記名被保険者、その配偶者、記名被保険者もしくはその配偶者の同居の親族が所有、および常時使用する車
  • 「記名被保険者またはその配偶者」の別居の未婚の子が所有または常時使用する車を自ら運転中の場合は、その車

例えば、家族で夫と妻が1台ずつ車を所有して、妻の車を夫が運転して事故を起こした場合、妻の車は「他車」にはなりませんので、夫の自動車保険(他車運転特約)は使用できないことになります。よって、夫の車と妻の車の1台ごとに自動車保険を契約する必要があります。

また、「他車」で対象となるのは、基本的に自家用8車種に限られます。

自家用8車種とは?

自家用8車種とは、下記車種の総称。

●自家用普通乗用車
●自家用小型乗用車
●自家用軽四輪乗用車
●自家用小型貨物車
●自家用軽四輪貨物車
●自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)
●自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)
●特種用途自動車(キャンピング車)

なお、「レンタカーで事故を起こした場合も他車運転特約で補償されるのか?」というご質問を多く頂きます。レンタカーで事故を起こした場合も、レンタカーが自家用8車種であれば、他車運転特約の補償対象となります。

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4.他車運転特約の補償内容

対人賠償保険・対物賠償保険、一定の条件を満たせば、借りた車の車両損害等も他車運転特約で補償されます。

 

 

 

5.会社の車(社有車)で起こした事故は他車運転特約では補償対象外

仕事中に会社の車(社有車)で事故を起こした場合、「自分の自動車保険の「他車運転特約」で補償されるのか?」というと、実は補償されません。

他車運転特約は、運転者の使用者の業務のために、使用者が所有する自動車を運転中に生じた損害は補償対象外となっています。

よって、会社の車(社有車)を運転する際には年齢条件に注意する必要があります。例えば、年齢条件が「35歳以上補償」の会社の車を26歳の従業員が運転して事故を起こした場合、車両保険や人身傷害保険はもちろん対人賠償責任保険や対物賠償責任保険も補償対象外となります。

 

 

 

6.借りたバイクや原付での事故は他車運転特約では補償されない?

バイクを借りる場合には、ご自分の自動車保険の対象車種がバイク(二輪車・原付)でないと他車運転特約は対象とならないので、ご注意下さい。

例えば、自分が契約している自動車保険の対象車両が普通乗用車の場合、借りたバイクや原付での事故は、他車運転特約の補償対象にはなりません。

また、保険会社によっては、バイク保険には他車運転特約を付帯(セット)できない場合や他車運転特約が自動付帯ではなく、オプションとしている会社もありますので、ご契約の際にはご確認ください。

尚、自動車保険にファミリーバイク特約を付帯している場合には、他人から借りた原付(原動機付自転車)で事故起こした場合もファミリーバイク特約で補償されます。

ファミリーバイク特約の詳細については、下記記事をご参照ください。
ファミリーバイク特約を検討する際に確認すべき9つのポイント

 

 

 

7.他車運転特約を使うとノンフリート等級は下がる?

他車運転特約を使うとノンフリート等級は下がるのでしょうか?

他車運転特約を使用すると、自分の車で事故を起こした時と同様にノンフリート等級に影響が出ます。

例えば、他人の車で3等級ダウン事故を起こして他車運転特約を使った場合、自分の契約している自動車保険の等級が3つ下がります。

また、他人の車で1等級ダウン事故を起こして他車運転特約を使った場合、自分の契約している自動車保険の等級が1つ下がります。
自動車保険の等級制度(ノンフリート等級別料率制度)

 

 

 

まとめ

他車運転特約には運転者限定特約や年齢条件特約が適用されるのでご注意ください。例えば、自動車保険が夫婦限定になっていて、その同居の子供が友人から借りた車で事故を起こした場合、他車運転特約の対象にはなりません。

また、保険会社によって補償の内容等が異なる場合がありますので、詳細については、保険会社、代理店にお問い合わせください。

最終更新日:2019年3月19日
No.69

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