生命保険の更新とは?|更新型保険の注意点やデメリット

2019年1月12日

「加入している生命保険が更新され、保険料が高くなるが、どうしたらいいか?」というご相談を頂くことがあります。

そもそも生命保険の更新とはどのような制度なのでしょうか?なぜ更新すると保険料が高くなるのでしょうか?

今回は更新型の生命保険について解説します。生命保険の更新の仕組みや更新時に保険料が上がる場合の対処法についてもご紹介しますので、保険見直しのヒントにして頂けます。

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1.生命保険の更新とは?

10年や15年などの一定期間を保障する定期保険には保険契約が満了する満期があります。また、定期保険には、「更新型」と「全期型」の商品があり、「全期型」の定期保険の場合、満期とともに保障は消滅します。
生命保険(定期保険)は「更新型」と「全期型」のどちらがお得?

一方、「更新型」の定期保険であれば、満期時に被保険者の健康状態にかかわらず、原則として、更新前と同一の保障内容・保険金額・保険期間で保険契約が自動的に更新されます。

これを「自動更新」といいます。80歳等の所定の年齢まで自動更新が可能です。

自動更新を希望しない場合には、保険契約者から保険会社に対して、保険期間満了日の2週間前(保険会社によって期間が異なる場合があります)までに契約を継続しない旨の申出が必要になります。

通常は、保険会社から「自動更新のお知らせ」が郵送等で送付されます。その送付物の中の返信用書類で更新しない旨を申し出る形式になります。

自動更新を希望される場合、手続きは不要です。

また、自動更新は生命保険だけの制度ではありません。保険期間が終身ではない保険期間10年等の定期型の医療保険やがん保険も満期になれば自動更新され通常、更新前と比べて保険料が高くなりますので、ご注意ください。

医療保険やがん保険についても「終身型」と「更新型」の商品がありますので、ご加入の医療保険やがん保険の保険期間(保障期間)にも注意が必要です。

 

 

 

2.「更新型」生命保険のメリット

「更新型」生命保険のメリットは、被保険者の健康状態に関係なく、契約を継続(更新)できる点です。通常、自動更新の際には、告知書の提出や医師による診査が不要です。

仮に更新型の生命保険ではない契約の場合、契約が満期(終了)となり、新たに契約する際には医師の診査や告知が必要となりますので、健康状態によっては、新しい契約が引き受けてもらえない可能性もあります。

 

 

 

3.「更新型」生命保険のデメリット

「更新型」生命保険のデメリットは、更新の度に保険料が高くなる点です。

更新後の契約の保険料は、更新時の被保険者年齢および保険料率により計算されます。したがって、更新後の保険料は通常、更新前よりも高くなります。

付帯(セット)されている特約も更新され、保険料が上がる可能性がある点にご注意ください。

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4.更新型の生命保険料をシミュレーション|保険料はどれくらい高くなる?

「更新型」の生命保険は、更新の度に保険料が高くなるとご説明しましたが、どの程度、保険料が上がっていくのかをある保険会社の定期保険の例でシミュレーションしましたので、ご紹介します。

試算条件
商品:無解約返戻金型平準定期保険
被保険者:30歳男性
保険金額:3,000万円
保険期間:10年
特約:保険料払込免除特約

30歳からの10年間
月額保険料5,059円
内特約保険料:259円)

40歳からの10年間
月額保険料9,153円
内特約保険料:1,053円)

50歳からの10年間
月額保険料20,241円
内特約保険料:3,471円)

60歳からの10年間
月額保険料42,552円
内特約保険料:5,742円)

30歳からの10年間の月額保険料と比べて60歳からの10年間の月額保険料は約8倍になります。また、保険料払込免除特約の保険料も更新の度に高くなっていくことが分かります。

保険料の推移だけを見ると、更新のある定期保険は良くない契約だと思ってしまいますが、活用方法を間違わなければ、非常に有用な商品です。

 

 

 

5.「更新型」の生命保険は、見直しが必須!

自動更新の度に保険料が高くなる10年定期等の「更新型」生命保険は悪者扱いされることがありますが、決して更新制度が悪いわけではありません。

例えば、保険期間10年の定期保険であれば、保険期間が長期の終身保険等の契約に比べて非常に安い保険料で大きな保障が準備できます。

契約例
商品定期保険(10年)
保険金額:3,000万円
被保険者:35歳(男性)
保険料:6,390円

商品終身保険
保険金額:3,000万円
被保険者:35歳(男性)
保険料:52,050円

短い期間だけ大きな保障が欲しいというような場合には、安い保険料で大きな保障が準備できる保険期間が短い定期保険は有用です。上記試算例で確認できる通り、同じ保障内容でも終身保険に比べて10年定期の保険料は約8分の1で加入可能です。

また、将来の状況が未確定で、10年後には同じ保障は不要になる可能性があるケースなどは、10年定期のような安い保険料で保障を準備し、状況が変わり次第、保険金額(保障額)を減らすなどの見直しを行うことが可能になります。

つまり、更新型の生命保険が悪いのではなく、商品の特性を理解していないことや、見直しをせず、契約を放置することが悪いといえます。

 

 

 

6.更新時に保険料が上がる場合の対処法

「更新型」生命保険の更新時に保険料が上がる場合、少しでも負担を減らすためには、どのような対処法があるのでしょうか。

更新時に保険料が上がってしまう場合の対処法をいくつかご紹介します。

 

・保障額(保険金額)を下げて更新する

更新前と同じ保障額(保険金額)で更新した場合、上記シミュレーションからも分かる通り、更新時の年齢によっては、保険料が更新前の2倍以上になってしまうというケースもあります。

2倍もの保険料は支払えないという場合には、保障額(保険金額)を下げて更新するという方法があります。

例えば、更新前の保障額が1,000万円の定期保険を同内容で更新すると保険料が2倍になる場合、更新時に保障額を2分の1の500万円に下げれば、更新前とほぼ同じ保険料に抑えることができます。

 

・保険料が安い他商品に乗り換える

以前に比べて生命保険もリスク細分化されてきており、被保険者(保障の対象者)の健康状態によっては保険料が大きく割引される商品が販売されています。

例えば、タバコを吸わない方や血圧やBMIが保険会社の基準を満たした方は、「非喫煙者割引」や「健康優良体割引」が適用される商品があります。

以前に加入した更新型の生命保険を更新するよりもリスク細分化された商品に加入する方が保険料が安くなる場合があります。

特にタバコを吸わない方や健康状態に自信がある方は、他商品への乗り換えも1つの選択肢となります。
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・収入保障保険を検討する

更新型の生命保険の保障額(保険金額)を更新時に下げるのであれば、逆三角形型の収入保障保険に乗り換えるという方法もあります。

収入保障保険は、保険期間の経過とともに保障額(保険金額)が少なくなっていきます。保障額が減っていくため、一定期間一定額を保障する定期保険に比べて保険料を抑えることができます。

例えば、更新型の保険期間10年の定期保険を30歳から60歳まで10年毎に減額しながら更新するのであれば、初めから60歳まで保障がある収入保障保険に加入する方法もあります。

収入保障保険に加入すれば、満期に向けて保障額が下がっていきますので、定期保険のように保障額を10年毎に引き下げる手間も省けます。

 

 

 

まとめ

「更新型」の生命保険に加入する際には、まず「更新型」の生命保険に加入する必要性があるのかをご確認ください。

「全期型」や「終身型」の商品とも比較し、ご自身の状況に合った商品を選択することが重要です。

また、「自動更新のお知らせ」が来てから見直しのご相談をされる方がいますが、それでは遅い場合があります。

例えば、自動更新のお知らせ到着時には健康状態が悪くなっていて、他の保険商品に加入することができないので、現在の契約を更新するしかないというような可能性もあります。

健康状態がよくないと他の商品への乗り換えはできませんので、生命保険は定期的な保障内容の確認と見直しが必要です。

下記の無料相談等を活用し、定期的な生命保険の見直しをして頂ければと思います。
生命保険無料相談(見直し・新規加入)

最終更新日:2019年1月12日
No.216

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