海外旅行保険は必要か?

このエントリーをはてなブックマークに追加

海外旅行の際に加入する海外旅行保険の補償内容をご存知でしょうか?補償内容を確認せずに加入している方も多いと思います。

しかし、一体どのような補償内容にすれば良いかは、実際にどのような事故が多いのかを知ってから考えた方がいいでしょう。

そこで、今回は海外旅行保険の支払保険金のデータ確認しながら、どのような補償が必要なのかを確認したいと思います。


1.なぜ海外旅行保険が必要か?

海外旅行保険とは、海外旅行時のさまざまなトラブルによる損害を補償する保険です。ケガや病気を補償するだけでなく、持ち物の盗難や破損の場合も補償されます。

海外で病気やケガ等で治療を受ける場合、予想外に高い医療費を請求される場合があります。そのような場合に備えるには海外旅行保険への加入が必要です。

1,000万円以上の高額な医療費を請求される事故例もあります。

 

 

 

2.実際の事故データ

ジェイアイ傷害火災保険では海外旅行保険の事故データを公開しています。
ジェイアイ傷害火災保険『2016年度 海外旅行保険事故データ(2016年4月~2017年3月)』

当サイトによりますと、2016年度の海外旅行中の事故発生率は3.40%で29人に1人が何らかの事故に遭っているそうです。

補償項目別事故件数は下記の通りです。

 

1位:治療・救援者費用(51.5%)
「治療・救援者費用」とは、腹痛・風邪などの疾病やケガによる治療費用、入院した際に家族が現地に駆けつける渡航費用、日本や第3国までの医療搬送費用を補償するものです。つまり、病気やケガが原因での支払いが一番多いことになります。

2位:携行品損害(30.9%)
これは携行品(スーツケースやカメラ等)の盗難や破損の補償です。

3位:旅行事故緊急費用(13.7%)
搭乗便の出発遅延や航空会社に預けた荷物が現地に届かないなどの偶然な事故を補償します。

 

上記3項目で全体の96.1%に達します。この順位は、ジェイアイ傷害火災保険が旅行事故緊急費用を発売した2006年以降変動していないそうです。

支払事例から考えると、上記の3つの補償に関して最も重視する必要があることがわかります。

 

 

 

3.海外での事故例

更に高額な支払事例も下記ページで確認することができます。
海外での事故例(2016年度)

2016年度の事故例ではありませんが、支払保険金で9,355万円(アメリカ)や6,080万円(ハワイ)等の事例が掲載されています。実際これだけ高額な支払事例が出ていることから考えると、治療費用に関しては、無制限の補償を選択した方がいいでしょう。

 

 

 

4.海外の医療事情

下記ページも是非一度ご覧頂きたいのですが、色々な国での医療費が日本との比較で掲載されています。例えば、救急車料金、初診料等があり、旅行先の医療事情が確認できます。
海外の医療事情

 

 

 

5.健康保険制度

日本での医療に大きな威力を発揮する健康保険制度ですが、実は海外で治療を受けた場合でも「海外療養費」として給付を受けることができます。また、海外での治療費は高額療養費制度の対象になります。

日本国内の医療機関等で同じ傷病を治療した場合にかかる治療費を基準に計算した額(実際に海外で支払った額の方が低いときはその額)から、自己負担相当額(患者負担分)を差し引いた額が「海外療養費」として支給されます。

つまり、海外での治療費が日本での治療費と比較して高額な場合は、健康保険からの給付だけでは全く足りない可能性もあります。

海外の医療事情で確認して頂ければわかる通り、例えば、盲腸手術の治療費は国によって大きく異なる場合があります。日本では600,000円なのに対して、ホノルルでは3,000,000円もかかります。

上記の盲腸手術の例だと、健康保険からの「海外療養費」の給付は600,000円×70%(3割負担の場合)=420,000円(高額療養費を考慮せず)になります。ホノルルで必要とされる3,000,000円と比べる大きく給付額は低くなります。

この事例からも健康保険の給付だけでは非常に心許ない状況です。

 

また、民間の医療保険や傷害保険も海外での事故も補償(保障)の対象になりますが、医療保険の入院給付金は、日額5,000円~1万円程度の契約の方がほとんどです。海外での事故や病気で高額な医療費の請求があった場合、受け取る保険金や給付金では、とても足りません。

 

 

 

まとめ

ジェイアイ傷害火災保険のサイトをご覧頂くと分かる通り、海外の医療事情は日本とは異なり、海外旅行中に医療を受けるとかなり高額な金額を請求される可能性があります。よって、海外旅行の際には、海外旅行保険への加入は必須といっていいでしょう。

クレジットカードに海外旅行保険が付いているから大丈夫とお考えの方も補償内容を確認してみて下さい。実際の保険金支払事例を考慮すると、クレジットカードに付いている補償内容では補償が足りない可能性もあります。
クレジットカードの海外旅行保険だけで大丈夫?

海外旅行の際には旅先の国の事情を考えて海外旅行保険の補償内容を検討して頂ければと思います。

 
最終更新日:2017年8月8日
No.106

こちらの記事も読まれています!

  • クレジットカードの海外旅行保険だけで大丈夫? 長期で休暇が取れる際には、海外旅行に出かける方も多いと思いますが、今一度、海外旅行保険についてご確認いただきたいと思います。 クレジットカードに海外旅行保険が付帯されているから大丈夫と言われる方がいますが、補償内容を確認せずに、そう考えるのは危険です。 漠然と補償内 […]
  • 自動車保険を同じ保険会社で継続するメリットはある? 「自動車保険を同じ保険会社で継続することにメリットはあるのか?」という質問を頂きました。 同じ保険会社で何年も自動車保険を継続すれば、事故の際に保険金の支払いがスムーズになったり、保険料が安くなったりするのでしょうか? 同じ保険会社で自動車保険契約を継続することによ […]
  • 医療保険とがん保険の違いとは? 「医療保険に加入するとがんの場合も保障されるのか?」という質問を多く頂きます。医療保険ではがんは保障されず、がんはがん保険のみでしか保障されないと思っている方が多いようです。 医療保険とがん保険では、保障内容にどのような違いがあるのでしょうか。今回はがん保険と医療保険の違 […]
  • 「相続放棄」と「相続分の放棄」何が違う? 亡くなった方(被相続人)の財産を相続する際の「相続放棄」と「相続分の放棄」の意味の違いをご存知でしょうか? 実は、多くの方が「相続放棄」と「相続分の放棄」を混同していると思われます。「相続放棄」したつもりが「相続分の放棄」をしていたということになると、後々トラブルに巻き込 […]
  • 2台目の車は1台目の車の自動車保険で補償される? 「2台目の車を購入する際に自動車保険は1台ずつ加入する必要があるのか?」また、「1台ずつ加入が必要であるならば、少しでも保険料の節約ができないか?」などと考える方が多いと思います。 また、夫婦で1台ずつ車を所有しているなど、ご家族で複数台の車を所有する場合にも上記と同じよ […]
  • 車検切れの車を運転した場合に発生する問題点まとめ 国土交通省は車検切れの車を路上で素早く確認するシステムを使って取り締まりを行う予定です。持ち運び可能なカメラでナンバーを読み取り、瞬時にデータと照合して車検切れかを判別、係員が警察と連携してその場で取り締まる仕組みで、2018年の本格運用を目指すようです。 なぜ、車検切れ […]