対物超過修理費用も「無制限」が選べる?

2018年3月11日

自動車保険には色々な特約がありますが、同じ特約であっても、その補償額や補償内容は保険会社によって微妙に異なることがあります。

特に満期更改時に保険会社を乗り換える際には、満期更改前に契約している自動車保険と乗り換え後の自動車保険では、特約等の補償額や補償内容にどのような違いがあるかを注意する必要があります。

今回は、対物超過修理費用特約について保険会社毎に比較してどのような点が異なるのかをご紹介したいと思います。自動車保険選びの際の参考にして頂ければと思います。

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1.対物超過修理費用特約とは?

ご存知ない方が多いのですが、対物賠償責任保険では、相手方の車の時価額を超える修理費用に対しては保険金が支払われません。補償額(保険金額)が「無制限」なのになぜかと思われる方もいると思いますが、相手車の時価を超える部分の修理費については法律上の損害賠償責任がないためです。

対物賠償責任保険は、被保険者に法律上の損害賠償義務が発生しない場合には、補償対象外となります。

特に相手車の年式が古い場合、修理費が時価額を超えることがあり、対物賠償責任保険だけだと時価額までしか保険金が支払われないため、事故の相手とトラブルが発生することがあります。

対物超過修理費用特約は上記のようなトラブルになる修理費と時価額の差額に過失割合を乗じた額を支払う特約です。

例えば、相手の車に後ろから追突しまったような過失割合が100:0の事故で、相手の車の時価額が50万円で修理費用が100万円の場合、対物賠償責任保険から支払われる保険金は50万円が上限となります。対物超過修理費用特約をセットしていれば、時価額と修理費の差額50万円(100万円-50万円)が支払われますので、合計100万円となり修理が可能になります。

 

 

 

2.いつ修理するか?

対物超過修理費用特約の支払い条件の1つに、事故相手の方の車が修理されるという条件があります。

修理される時期について、事故日の翌日から6ヶ月以内の修理が支払条件の保険会社と、1年以内の修理が支払条件の保険会社があります。

今回比較した7社については、以下の通りになります。

●6ヶ月以内の修理が支払条件
東京海上日動
三井住友海上
あいおいニッセイ同和
ソニー損保
チューリッヒ
アクサダイレクト

●1年以内の修理が支払条件
損保ジャパン日本興亜

対物超過修理費用特約については、下記記事でも解説していますので、ご参照ください。
修理可能でも全損?

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3.補償額は「50万円」?「無制限」?

さて対物超過修理費用は以下の比較した保険会社7社中、6社で補償額は、50万円が限度となっています。しかし、チューリッヒの自動車保険は、無制限が選択可能です。

東京海上日動
対物超過修理費特約
支払限度額:50万円

損保ジャパン日本興亜
対物全損時修理差額費用特約
支払限度額:50万円

三井住友海上
対物超過修理費用特約
支払限度額:50万円

あいおいニッセイ同和
対物超過修理費用特約
支払限度額:50万円

アクサダイレクト
対物全損時修理差額費用補償特約
支払限度額:50万円

ソニー損保
対物超過修理費用
支払限度額:50万円

チューリッヒ
対物超過特約
支払限度額:50万円または無制限

なお、チューリッヒの対物超過特約で支払限度額を無制限にした場合でも、支払保険金の計算結果が、相手自動車の新車価額を超える場合は新車価額が限度となりますので、ご注意ください。

例えば下記例の場合、支払われる保険金は、時価額を超える修理費用の240万円ではなく、新車価格の200万円となります。

・相手方の車の修理費用:330万円
・相手方の車の時価額:90万円
・相手方の車の新車価格:200万円
・時価額を超える修理費用:240万円
・過失割合:相手方0%

 

 

 

4.自動付帯、オプション?

上記、支払限度額を比較した7社のうち、6社は特約としてオプション扱いです。つまり、対物超過修理費用特約を付加するかしないかは、契約者の選択次第です。

しかし、ソニー損保の自動車保険は、対物賠償責任保険を付帯した場合には、対物超過修理費用はオプションではなく、自動的にセットされます。

 

 

 

まとめ

上記の通り、保険会社によって同じ特約でも補償額が異なったり、オプション扱いの会社と自動セットの保険会社があったりします。

自動車保険は、保険料の安さを比較するだけでなく、補償内容を比較することも重要です。保険料が高くてもご自分にとって本当に必要と思える補償内容で契約できる保険会社を選択するのも1つの考え方でしょう。

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