生命保険契約を利用してお金を借りる!?(契約者貸付)

2018年6月2日

生命保険契約を利用してお金を借りられることをご存知でしょうか?『契約者貸付制度』といって契約している生命保険の解約返戻金の範囲内で貸し付けを受けることが出来ます。

お金が必要だから生命保険を解約して、解約返戻金を利用しようと考える方もいると思います。契約を解約すると、保障は消滅しますが、契約者貸付を利用すれば、お金を借りつつ、保障も残すことができます。

今回は契約者貸付制度のメリットや注意点についてご紹介します。


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1.契約者貸付とは?

契約者貸付とは、契約している貯蓄性のある生命保険の解約返戻金の一定範囲内(70%~90%)で、生命保険会社から貸付を受けることができる制度です。「終身保険」、「養老保険」、「個人年金保険」などの貯蓄性の高い保険で『契約者貸付』を受けることができます。

一般的に、契約者貸付を受けている間も、保障は変わりなく継続し、配当金を受け取る権利も継続します。保険契約を続けながら資金を調達できる便利な制度と言えます。

但し、全ての契約で「契約者貸付制度」を利用できるわけではありません。定期保険や医療保険などの貯蓄性の無い商品は当該制度を利用できませんのでご注意ください。

なお、貸付可能額や貸付利率ついては、年に1回契約者宛てに送られてくる「ご契約のお知らせ」にも記載されています。お手元にない場合には、保険会社に問い合わせ頂ければと思います。
「契約内容のお知らせ」のチェックすべきポイント

 

 

 

2.貸付金の利息

貸付金には所定の利息(複利)が付きます。貸付金の利率は、保険会社や保険の契約時期によって異なります。

利息は毎年元金に繰り入れられ、元利金が年々膨らみますので、注意が必要です。

 

 

 

3.貸付金の返済

貸付金の貸付期間は特に決まっておらず、全部また一部をいつでも返済することが可能です。

貸付金が未返済のまま保険が満期を迎えたり、被保険者が死亡した場合は、満期保険金、死亡保険金からその元金と利息が差し引かれます。途中で解約した場合も同様に解約返戻金から元金と利息が差し引かれます。

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4.契約が失効する可能性あり

貸付金の元利合計額が解約返戻金を超えた場合、保険会社の通知された金額を所定の日までに振り込む必要があります。所定の日までに振り込みが無い場合は、保険契約が失効します。保険契約が失効すれば、保障はなくなります。

生命保険契約が失効しても、その契約がすぐに消滅するわけではなく、一定期間内(3年以内等)であれば、契約を復活(失効前と同じ保険料、同じ保障内容の契約に戻すこと)することができます。しかし、復活するには、医師の診査や告知が必要となり、被保険者の健康状態によっては、契約を復活できない場合があります。

復活についての詳細は、下記記事をご参照ください。
復旧と復活は何が違う?

 

 

 

5.契約者貸付の利率

『契約者貸付』であれば、一般的に消費者金融やカードローン等を利用するよりも低い金利でお金を借りることができる可能性があります。

例えば、三井住友銀行のカードローンで100万円を借りる場合、借入利率は、年12%~14.5%です。(平成29年11月現在)

これを日本生命の『契約者貸付』を利用すると、契約日によって下記の通りになります。
契約日 貸付利率
平成6年4月1日以前の契約 年 5.75%
平成6年4月2日から
平成8年4月1日の契約
年 4.75%
平成8年4月2日から
平成26年4月1日の契約
年 3.75%
平成26年4月2日以降の契約 年 3.00%
契約の予定利率が高い契約については、上記の通り貸付利率も高くなる点には注意が必要です。

また、カードローン等は、毎月決まった期日までに返済を行わなければなりませんが、『契約者貸付』の場合、返済は全部または一部をいつでも返済することができます。

 

 

 

まとめ

生命保険契約も継続しながらお金を借りることが出来るのが『契約者貸付』制度のメリットです。どうしてもお金が必要だが、保障も必要という場合には契約者貸付を利用するのも1つの方法です。

ただし、契約者貸付を利用すると利息が複利で付くことや、契約が失効する可能性があるなどの注意点もありますので、その点を理解し、上手に利用して頂ければと思います。

最終更新日:2017年11月7日
No.79

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