生命保険の非課税枠は活用されていない?

2018年4月28日

生命保険の死亡保険金には相続税の非課税枠があることをご存知の方は多いと思います。生命保険への加入は、最も簡単な相続税の節税方法の1つです。しかし、利用されている方はあまり多くないようです。

なぜ、生命保険の非課税枠を活用する方は少ないのでしょうか?その理由と、非課税枠を活用する方法について解説します。

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1.生命保険の非課税枠は、活用されていない?

生命保険の死亡保険金には、非課税枠があり、非課税限度額までは相続税が課税されないことをご存知の方も多いと思います。しかし、相続税の申告をしている知り合いの税理士に聞くと、生命保険の非課税枠は、意外と利用されていない方が多いようです。また、生命保険の加入があっても保険金額が小さい方が多いと聞きました。

生命保険の非課税限度額とは?
◆生命保険の死亡保険金が非課税となる契約形態
契約者:被相続人 被保険者:被相続人 保険金受取人:相続人

非課税限度額 = 500万円 × 法定相続人の数

 

 

 

2.なぜ活用されていないのか?

生命保険の非課税枠の活用が少ないのは、定期付終身保険に加入されていた方が多いからだろうと思われます。定期付終身保険は、60歳や65歳で特約の定期保険部分が満期になる契約が多く、その後は、終身保険しか残りません。

終身保険は、200万円や300万円程度の契約が多いため、定期保険部分が満期となった後は、保障額は、終身保険の200万円程度になってしまいます。

65歳などになれば、子供は独立していて、大きな保障は必要なくなるので、保障面では、葬式代などとして保険金額200~300万円程度の終身保険で十分という方も多いでしょう。

しかし、相続の面では、保険金額が終身保険部分の200~300万円程度になっているため、生命保険の非課税枠を十分活用できない方が多くなってしまいます。

【定期付終身保険の契約例】
定期付終身イメージ図

 

 

 

3.非課税枠の活用方法

生命保険の非課税枠は知っていても、多くの方は年齢が65歳になったり、持病がある状態では、新たに生命保険には加入できないと思われているのではないでしょうか。

実は、持病があったり、高齢でも加入できる終身保険があります。

一時払終身保険であれば、90歳まで加入が可能である商品もあり、また、医師の診査や告知が不要な商品や簡単な告知のみという商品もあります。よって、70代や80代の方で持病がある場合でも一時払終身保険であれば、加入できる可能性があります。

【契約例】
商品:一時払終身保険
保険金額:1,000万円

被保険者:男性(75歳)
一時払保険料:9,983,500円

被保険者:女性(80歳)
一時払保険料:9,973,100円

被保険者:女性(90歳)
一時払保険料:9,991,000円

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4.非課税枠の活用事例

相続税の基礎控除が2015年1月から縮小され、都心部で土地を持っている方は、相続税が課税される可能性が、相続税法が改定される前よりも高くなっています。

しかし、預金や現金を一時払終身保険の保険料にするだけで、相続税がゼロになる可能性もあります。

【事例】
相続人:配偶者と子供2人
相続財産:6,000万円
土地:3,000万円
預金:3,000万円

仮に上記相続財産を法定相続人通りに分割した場合、相続税が60万円かかります。しかし、被相続人が契約者・被保険者、受取人が相続人である一時払終身保険(保険金額≒保険料:1,200万円)に加入すれば、その保険金は全額が非課税となり、課税対象の相続財産は、4,800万円(6,000万円-1,200万円)となります。

生命保険の非課税枠活用

上図の通り、相続財産を4,800万円に圧縮できれば、基礎控除内に収まるので、全く、相続税が課税されないことになります。

相続税の基礎控除とは?
相続税は、下記基礎控除額を超えた場合に課税されます。

基礎控除 = 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
例)配偶者と子供2人が相続人の場合、相続税が4,800万円(3,000万円+600万×3人)を超えた場合、超えた額に対して相続税が課税されます。

 

 

5.遺言の代用として活用できる

一時払終身保険への加入は、相続税の節税対策以外にもメリットがあります。

生命保険の死亡保険金は民法上の相続財産ではなく、受取人固有の財産とされています。よって、死亡保険金は遺産分割の対象とはならず、財産を渡したい人を死亡保険金受取人に指定すれば、保険金額分の財産を渡せます。

つまり、生命保険に加入すれば、遺言と同様の効果が期待できます。

生命保険には、遺言の代用以外にも相続時に大きな効果を期待できます。相続時における生命保険の活用方法については、下記記事で詳細に解説していますので、ご参照ください。
一時払い終身保険の活用法

 

 

 

まとめ

生命保険には、非課税枠以外にもメリットがあるので、金銭的に余裕があるのであれば、非課税枠分は生命保険に加入していてもいいのではないでしょうか?

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