年齢条件が同じでも記名被保険者の年齢によって自動車保険の保険料は異なる?

2018年9月2日

年齢条件とは別に記名被保険者(契約の車を主に使用する人)の年齢によって自動車保険の保険料が異なることをご存知でしょうか?

年齢条件とは別に記名被保険者の年齢によって保険料が異なる「記名被保険者年齢別料率」は、損害保険料率算出機構が2009年(平成21年)7月に発表した参考純率に導入したことにより、2011年(平成23年)から各社が自動車保険改定時に導入していきました。

年齢条件は、設定年齢が若くなるほど保険料が高くなりますが、記名被保険者年齢別料率については、記名被保険者の年齢が高齢になると保険料が高くなる仕組みになっています。

従って、車をよく運転する人が家族に2人以上いる場合、誰を記名被保険者にするかで保険料が安くなったり、高くなったりする可能性があります。

今回は、記名被保険者年齢別料率の仕組みと記名保険者の選択によって保険料を節約できる事例をご紹介したいと思います。

年齢条件の設定だけでなく、記名被保険者によっても保険料が変わる仕組みを知り、自動車保険の保険料を安くするヒントにして頂ければと思います。

スポンサーリンク

1.記名被保険者年齢別料率とは?

記名被保険者(契約の車を主に使用する人)が個人で、運転者の年齢条件が下記条件の契約の場合は、記名被保険者の年齢に応じた料率区分(記名被保険者料率区分)が設けられています。

 

・26歳以上補償
・30歳以上補償
・35歳以上補償

記名被保険者の年齢は、以下のような条件で判定されます。

 

1)1年契約の場合

「契約期間の初日における記名被保険者の年齢」に基づく料率区分が適用されます。


2)1年超の長期契約の場合

「各保険年度ごとの初日における記名被保険者の年齢」に基づく料率区分が適用されます。


3)契約期間の途中で記名被保険者を変更する場合

「変更日時点での新記名被保険者の年齢」による料率区分が適用されます。

なお、記名被保険者年齢別料率区分は保険料算出のための区分なので、年齢条件とは異なり補償の対象となる運転者の範囲を制限するものではありません

例えば、記名被保険者の年齢が65歳だと記名被保険者年齢別料率区分は、「60歳~69歳」の区分に該当しますが、その区分の年齢の人しか補償しないとうことではありません。

 

 

 

2.記名被保険者年齢別料率の区分

記名被保険者年齢別料率の区分は下記の通りです。
年齢条件 記名被保険者年齢別料率区分
法人 個人
全年齢補償
21歳以上補償
26歳以上補償

30歳以上補償

35歳以上補償
29歳以下
30歳~39歳
40歳~49歳
50歳~59歳
60歳~69歳
70歳以上
記名被保険者年齢別料率は、記名被保険者が個人の場合に適用されます。記名被保険者が法人の場合には、記名被保険者年齢別料率区分の適用はありません

スポンサーリンク



 

 

3.記名被保険者年齢別料率の実際の試算


実際に各料率区分でどの程度の保険料差が発生するのかを試算してみました。

 

【試算条件】
商品:トータルアシスト
免許色:ブルー
自動車:自家用軽四輪
使用目的:日常・レジャー
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
人身傷害保険:3,000万円
車両保険金額:100万円(一般条件) 免責0-10万円
等級:14等級
事故有係数適用期間:0年
年齢条件:35歳以上

記名被保険者年齢:29歳以下
年間保険料74,240円

記名被保険者年齢:30歳~39歳
年間保険料72,080円

記名被保険者年齢:40歳~49歳
年間保険料71,560円

記名被保険者年齢:50歳~59歳
年間保険料72,070円

記名被保険者年齢:60歳~69歳
年間保険料75,680円

記名被保険者年齢:70歳以上
年間保険料79,810円

上記試算条件では、30歳、40歳代では一旦、保険料が下がるものの、50歳からは値上がりし、60歳、70歳と徐々に値上がりが大きくなっていきます。

一番保険料が安い40歳代と一番保険料が高い70歳以上では、同じ補償内容、年齢条件で年間8,000円以上、保険料が異なります

 

 

 

4.記名被保険者を誰にするかは重要


仮に70歳の父親と同居の35歳の息子が同程度車を運転するとした場合、記名保険者は35歳の息子にする方が保険料は安くなることが上記の試算から分かります(免許の色が2人ともブルーとした場合)。

車を運転する頻度が同程度の方が複数人いる場合は、誰を記名被保険者にするかも保険料節約につながる要素となります。

この記名被保険者年齢別料率以外にも記名被保険者の免許の色が「ブルー」か「ゴールド」かでも誰を記名被保険者にするかが重要になります。

詳細は下記記事をご参照ください。
記名被保険者を誰にする?

但し、保険料を安くするために実際にはほとんど運転しない人を記名被保険者にすると、告知義務違反となり契約が解除され、保険金が支払われない場合がありますので、注意が必要です。

 

 

 

5.保険期間の途中で、記名被保険者の変更は可能か?

記名被保険者によって保険料が安くなる場合があるのであれば、保険期間の途中で記名被保険者を変更したいという方もいると思います。では、保険期間の途中で記名被保険者を変更することは可能でしょうか?

保険期間の途中で記名被保険者を変更することは可能です。しかし、誰に記名被保険者を変更するかでノンフリート等級(割引)が引き継げるか引き継げないかが異なります。

ノンフリート等級(割引)を引き継げる方の範囲は下記の通りですので、下記以外の方に記名被保険者を変更した場合、等級を引き継ぐことができず、割引がなくなってしまいますので、ご注意ください。

ノンフリート等級が引き継げる範囲
1.記名被保険者の配偶者
2.記名被保険者の同居の親族
3.記名被保険者の配偶者の同居の親族

記名被保険者の変更やノンフリート等級の引き継ぎについては、下記記事で解説していますので、ご参照ください。
自動車保険の記名被保険者とは?変更すると等級を引き継げない?
自動車保険の等級(割引)を知人に譲ることができるか?


 

 

 

まとめ


年齢条件以外にも記名被保険者で自動車保険の保険料が異なる仕組みをご理解いただけたでしょうか。上記の仕組みを自動車保険の保険料削減に役立てて頂ければと思います。

自動車保険の保険料が変わる要素には、免許の色、記名被保険者の年齢など、複数あるので、誰を記名被保険者にすれば一番保険料が安くなるかは実際に試算して確認する方が間違いありません。

自動車保険は複数社の比較で安くなります!複数社の保険料比較には、下記の一括見積もりサービス(無料)をご利用ください。

保険の窓口インズウェブ保険料比較で安くなった保険料の平均額は3万円以上!
最短5分で最大20社の見積りが可能。
900万人以上の利用実績があるサイトです。


最終更新日:2018年9月2日
No.160

スポンサーリンク