差額ベット代の意味を正しく理解していますか?

2018年4月30日

医療保険のパンフレットを見ていると差額ベット代という言葉が出てきます。医療保険の加入を決める際の1つの材料となるものです。

差額ベット代、正式には、「特別療養環境室」といいます。差額ベット代という言葉は医療に関連したテレビや雑誌記事などでは頻繁に出てくるので、漠然と意味を理解している方は多いと思います。

しかし、正確な意味を理解している方は少ないのではないでしょうか?

民間の医療保険に加入する際によく話題に出る差額ベット代を正しく理解し、医療保険選びのお役に立てて頂ければと思います。



 

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1.健康保険が適用されません!

差額ベッド代は健康保険が適用されません。つまり全額自己負担となります。

健康保険が適用されないということは、高額療養費制度の対象にもなりません。更に、所得税の医療費控除の対象にもなりません。正に差額ベット代は全額自己負担する必要があります。

高額療養費制度についての詳細は下記記事をご参照ください。
高額療養費制度について理解しておくべきポイント

 

 

2.どのような場合に請求されるのか?

では、どのような場合に差額ベット代を請求されるのでしょうか。下記の4つの条件を満たした病室であれば、病院は差額ベット代を請求でます。

病院が差額ベット代を請求できる4つの条件
1.病室の病床数は4床以下であること。
2.病室の面積は一人当たり6.4平方メートル以上であること。
3.病床のプライバシーを確保するための設備があること。
4.少なくとも「個人用の私物の収納設備」、「個人用の照明」、「小机等及び椅子」の設備があること。

完全に1人用の病室を選択した場合に差額ベット代を請求されるイメージがありますが、4床以下の病室であれば、差額ベット代を病院から請求される可能性があります。

自分では差額ベット代を請求されるとは思っていなくても、実際の請求書を見てみると差額ベット代が請求されているという可能性があります。

入院する際は、病院側に差額ベット代について確認する必要があると言えるでしょう。

 

 

3.差額ベット代を請求されない条件

上記の通り、例え一人部屋でなくても差額ベット代を請求される事があるのですが、個室に入院したとしても差額ベット代を病院が患者に請求できない場合があります。

厚生労働省の通知によると下記のような場合には差額ベット代は請求できません。

患者に特別療養環境室に係る特別の料金(差額ベット代)を求めてはならない場合
① 同意書による同意の確認を行っていない場合
② 患者本人の「治療上の必要」により特別療養環境室へ入院させる場合
③ 病棟管理の必要性等から特別療養環境室に入院させた場合であって、実質的に患者の選択によらない場合

また、差額ベット代について、下記のように院内掲示をするようにもなっています。

『保険医療機関内の見やすい場所、例えば、受付窓口、待合室等に特別療養環境室の各々について、そのベッド数、特別療養環境室の場所及び料金を患者にとって分かりやすく掲示しておくこと。』

患者が希望せずに個室に入院した場合で差額ベット代を請求されていれば、病院側に説明を求めた方がいいでしょう。場合によっては、差額ベット代を払わなくていいこともあるかもしれません。

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 4.差額ベット代の相場

差額ベット代の相場はどのくらいなのでしょうか?

下表は差額ベット代の金額と割合を表にしたものです。

金額

割合

1,000円以下

 11.9%

1,001円~2,000円

 15.9%

2,001円~3,000円

 15.2%

3,001円~4,000円

 10.0%

4,001円~5,000円

 12.8%

5,001円~10,000円

 22.3%

10,000円超

 11.9%

出典:厚生労働省の「平成20年 患者調査」

上記の表を見ると、約9割が1万円以内のようです。

実際には高いところでは1日21万円という個室があったりするようです。平均額では約5,000円といったところです。

 

 

 5.医療保険で差額ベット代に備える

上記の通り、差額ベット代は平均で5,000円程度ですので、医療保険の入院給付日額を1万円くらいにしておくと、差額ベット代に備えることができるでしょう。

また、ソニー損保のZiPPi<ジッピ>は、入院費用の実費を保障する医療保険ですが、特約(オプション)で「入院時差額ベット代」をセットできます。限度額は1日につき6,000円または12,000円です。

 

 

まとめ

民間の医療保険は必要か不要かという議論がありますが、全額自己負担でかつ高額療養費制度の対象にもならない差額ベット代を考えると以下のような方は医療保険は必要といえるでしょう。

大部屋だと周りの人が気になるからどうしても個室に入院したいとう場合や経営者の方等で入院中も他人に邪魔されず仕事がしたいという場合は差額ベット代を払って個室に入院する必要が発生します。

そのような方は医療保険で差額ベット代に備えておいてもいいでしょう。

尚、医療保険は必要なのか、不要なのかについては、下記記事をご参照ください。
医療保険は必要?不要?

最終更新日:2017年8月14日
No4

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