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新型コロナウイルス感染

北海道で緊急事態宣言|北見総合卸センターで集団感染が発生するなど、新型コロナウイルス感染者が多い理由とは?

北海道で、新型コロナウイルスの感染が拡大したことが原因で、鈴木直道北海道知事により緊急事態宣言が出されました。

現状では、日本国内で最も感染者数が多いのは、北海道となっています。

なぜ、北海道では新型コロナウイルス感染者数が多いのでしょうか?

北見市で発生した新型肺炎の集団感染についても確認してみたいと思います。

1.鈴木直道北海道知事が非常事態宣言

北海道の鈴木知事は2月28日の夕方、新型コロナウイルスの感染が道内で広がっているとして、28日から3週間の間、「緊急事態宣言」を出しました。

緊急事態宣言の期間は、2月28日から3月19日までの3週間で、特にこの週末は道民に外出を控えるよう、鈴木知事は呼びかけました。

鈴木知事の名前で出された緊急事態宣言の内容は下記のようになっています。

新型コロナウイルスの感染を防ぐため、オール北海道で取り組んできましたが、状況はより深刻さを増しています。早期の終息、そして皆さんご自身と大切な人の命と健康を守るため、お願いしたいことがあります。感染の拡大防止のため、この週末は、外出を控えてください。皆様のご理解とご協力を、よろしくお願いします

北海道新型コロナウイルス非常事態宣言

 

緊急事態宣言を受け、この週末は店舗を休業する企業もあるようです。

 

 

 

2.北見綜合卸センターで新型肺炎の集団感染発生|クラスター発生か?

北海道では日本で最も新型肺炎の感染者数が多くなっています。

北海道北見市の北見綜合卸センターで開催されていた展示会に参加していた人の間で、「クラスター」と呼ばれる新型コロナウイルスに感染した人の集団が発生している可能性があります。

これまでに新型肺炎への感染が確認された6人が展示会に参加していたとのことです。

緊急事態宣言の説明の中でも、北見総合卸センターで発生した集団感染について触れられています。

 

展示会の開催期間、参加企業や参加人数は?

北見総合卸センターで開催された展示会は、準備期間も含め2月13日から15日に行われていました。

展示会を主催した会社によると、参加企業はガスや家電メーカーなど20社前後で、感染が確認された6人を含めておよそ700人が参加したということです。

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北見総合卸センターで感染した6人は誰?

北見総合卸センターで開催された生活関連商品の展示会で感染した6名の方は下記の通りです。展示会では濃厚接触があったと思われます。

また、展示場内は多くの人が集まり、換気も良くない状態だったでしょうから、感染が広がりやすかったとも思われます。

  • 17例目 50代 男性 会社員(オホーツク総合振興局管内)
  • 28例目 50代 男性 会社員(札幌市)
  • 33例目 20代 男性 会社員(オホーツク総合振興局管内)
  • 40例目 50代 男性 会社員(札幌市)
  • 41例目 50代 男性 会社員(札幌市)
  • 43例目 70代 男性 無職(オホーツク総合振興局管内 )

感染者の中には、象印マホービン札幌支店の男性従業員一人も含まれています。

 

北見綜合卸センターの場所は?

北見綜合卸センターの住所は、「北海道北見市卸町3丁目7−2」です。

 

 

 

3.なぜ、北海道では新型コロナウイルス感染者数が多い?

2020年2月28日現在、北海道での新型コロナウイルスの感染者数は、66人です。国内最多となっています。

なぜ、北海道では、新型肺炎の感染者が多いのでしょうか?

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新型コロナウイルスの検査数が多い

新型コロナウイルスの検査体制がしっかりしているため、感染者数が必然的に多くなっていると考えられています。

ということは、他の都府県では、検査を受けていないだけで、感染者は沢山いる可能性があります。

道内の新型コロナウイルスの感染検査は道立衛生研究所(札幌)など2カ所で行い、1日最大で約60件の検査が可能だ。25日正午現在、全道で計170人に実施され、道の担当者は「許容量を超えずに、必要な検査ができている」と話す。

(出典:北海道新聞)

 

北海道は冬の人気観光地だから

北海道は冬の人気観光地であるため、人が集まり、その中に新型肺炎の感染者が含まれている可能性があります。

例えば、2020年のさっぽろ雪まつりも参加者が減ったとはいえ、約202万人もの観光客が訪れています。

中国からの観光客も多かったようです。観光地であるがゆえに新型肺炎に感染している可能性がある観客との濃厚接触も増えていたと思われます。

また、寒さの厳しい北海道では、建物の気密性が高いため、感染のリスクが高くなったとも考えられています。

道内の感染率の高さが際立つ状況について、北海道医療大の塚本容子教授(感染管理)は、道内が国内有数の冬の人気観光地であることを踏まえ、「人と人が接触する機会が増え、必然的にウイルスに触れる可能性が高まっている」と警鐘を鳴らす。

冬場の観光需要は全国的に落ち込む傾向にあるが、道内はスキー場や流氷など冬ならではの観光地が多い。2018年の観光庁の調査によると、道内の1~3月の宿泊客数は約457万人。集計済みの30都道県の中で東京都、千葉県に次いで3番目に多かった。

さらに冬場の観光地点や行事開催場所は1200地点と全国最多だ。雪を避けて屋内で楽しめる施設も少なくない。塚本教授は「道民も屋内施設で余暇を過ごす時間が増え、飛沫や接触による感染が起きやすい。症状がある人は自宅でマスクをして安静にし、少しでも体調が悪ければ仕事を休むなどの対応を心がけてほしい」と呼び掛けている。

(出典:北海道新聞)

 

 

 

まとめ

北海道の新型コロナウイルス感染者数が多い理由は、冬の人気観光地であるため不特定多数の人が集まる場所が多いからということと、新型コロナウイルスの検査体制がしっかりしているからということが分かりました。

今後1~2週間が感染の拡大を防げるかの大事な時期なので、国民の一人ひとりが、不要不急の外出を控え、マスクや手洗いなどの感染予防対策をしっかりとしておくことが重要でしょう。

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