ドライブレコーダーの装着は自動車保険にメリット(割引)があるのか?

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ドライブレコーダー(ドラレコ)を装着している車が増えていますが、ドラレコを装着すると保険料の割引等のメリットが自動車保険にはあるのかと質問を頂くことがあります。

ドラレコを装着することにより自動車保険が安くなるなどの直接的なメリットはあるのでしょうか。ドラレコの購入を検討されている方はには気になるポイントだと思います。

今回はドライブレコーダー装着による自動車保険に対しての直接的または、間接的なメリットについてご紹介します。


1.ドライブレコーダーとは?

ドライブレコーダーとは、車両に大きな衝撃が加わった前後十数秒の映像を記録する車載カメラ装置です。

高機能なタイプだと、映像の他に運転時刻、車両の位置情報、加速度、ウィンカー操作、ブレーキ操作などのデータも残せるようです。また、駐車中の映像も記録する駐車監視モード(パーキングモード)付のドライブレコーダーもあります。

駐車監視モード(パーキングモード)が付いていれば、スーパーの駐車場等で買い物中に当て逃げされても犯人のナンバープレートが確認できる可能性があります。

当て逃げの犯人が特定できれば、最悪、その当て逃げ犯が自動車保険に加入していないため損害(修理代)を賠償できず、ご自身の自動車保険(車両保険)を使うことになっても等級の下がらないノーカウント事故にできます(車両無過失事故に関する特約がセットされていることが条件)。

当て逃げされても3等級ダウン!?

 

 

 

2.ドライブレコーダー装着のメリット

自動車保険においてドラレコ装着のメリットはあるのかというと、示談交渉時にも役立ちます。ドライブレコーダーで記録した事故時の映像は、事故状況を証明する証拠とすることもできます。

複数の車両等が関係する交通事時には、当事者間の言い分が食い違うことがあります。ドラレコがあれば客観的な映像がありますので、事故処理が迅速化し、示談交渉が長期化することを防ぐ効果があると思います。

実際にドラレコを付けていたことにより、その証拠映像で当初の過失割合がドラレコの映像提出後に変わったという事例を経験したことがあります。

 

 

 

3.ドライブレコーダー装着による自動車保険の割引きはあるのか?

ドラレコを装着していれば自動車保険の割引があるのかというと、現状ではノンフリート契約に割引はないようです。

ソニー損保のHPでは、ドライブレコーダーによって保険金支払いを削減する効果を検証する十分なデータがないということで、ドラレコ装着による割引きは困難としています。

法人のフリート契約(所有・使用自動車が10台以上)向けには、下記の保険会社がドライブレコーダー装着による割引き制度を導入しています。朝日火災については、利用料が必要なのか不明ですが、損保ジャパン日本興亜と東京海上日動については、保険会社指定のドライブレコーダーを借りるのに月額使用料が必要です。

朝日火災海上保険株式会社
朝日火災は、ドライブレコーダー特約付き自動車保険を2012年9月から販売しており、割引制度を導入しています。朝日火災の指定機種(ドライブレコーダー)を搭載した車の保険料を2%割引きます。法人のフリート契約者専用の特約です。

損保ジャパン日本興亜株式会社
損保ジャパン日本興亜は、フリート契約者向けに「スマイリングロード」を提供しています。東芝製のドライブレコーダーを貸与する形のサービスです。サービス利用料は、車両の台数により1台あたり月額1,620円(税抜き)~1,800円(税抜き)です。

サービス対象は法人のフリート契約者ですが、損保ジャパン日本興亜で自動車保険を契約している必要はありません。

損保ジャパン日本興亜で自動車保険を契約し、「スマイリングロード」を全車両に導入した場合、自動車保険料が5%割引になります

三井住友海上火災保険株式会社
三井住友海上は、スマートフォンのアプリを利用した「スマNavi」を提供しています。「スマNavi」は、テレマティクス技術を活用した安全運転取組サービスを提供 し、取組結果に応じて自動車保険フリート契約の次回保険料を最大6%割り引くサービスです。

サービス対象は法人のフリート契約者ですが、三井住友海上で自動車保険を契約している必要はありません。また、利用料は無料です。

東京海上日動火災保険株式会社
東京海上日動は、法人のフリート契約者向けに「ドライブエージェント」を提供しています。「ミラー型テレマティクス端末」を1台あたり月額1,600円(税抜)で貸与し、「ミラー型テレマティクス端末」を搭載した車両に保険料割引(5%)を適用します。

東京海上日動の「ドライブエージェント」については、下記記事で詳細な内容を紹介していますので、ご参照ください。
日本でもテレマティクス保険の普及進む

ノンフリート契約向けにも今後割引制度が導入される可能性もあるかもしれません。

 

 

 

4.間接的メリット

ドラレコは上記以外のメリット以外にもヒヤリハットの場面の映像を見返すことが出来たり、自分の運転が撮影されているという心理から安全運転意識が向上する利点もあります。

実際、運送業で事故時の内容を記録するという目的とともにドライバーの安全運転意識向上にドラレコを付ける業者さんもいらっしゃいます。

安全運転意識が向上し、事故を防ぐことができれば、自動車保険を使うことがなくなりますので、ノンフリート等級が進み、割引率が上がります。

 

 

 

5.保険会社のドライブレコーダーアプリ

ドラレコは安いものなら4,000円程度で購入できますが、最近では損害保険各社がスマホをドラレコとして利用できるアプリを無料で提供しています。

アプリはドライブレコーダーだけでなく、安全運転診断や燃費チェックなどもできるようになっています。また、急操作(急アクセル・急ブレーキ・急ハンドル)を検知すると音声などで知らせる機能などがあります。

保険会社が提供している主なドライブレコーダーアプリは以下の通りです。

Safety Sight(損保ジャパン日本興亜)
スマ保(三井住友海上)
ドライバーズナビ(ソニー損保)

また、ドライブレコーダーを貸し出す特約(2017年4月1日以降始期契約よりサービス開始)を取り扱っている保険会社があります。東京海上日動の「ドライブエージェント パーソナル」は「事故発生の通知等に関する特約」をセットすると、東京海上日動オリジナルのドライブレコーダーを借りることが出来ます。

特約保険料は月額650円(一時払・年払:7,480円)です。
自動車保険に加入してドライブレコーダを借りる!?


 

 

 

まとめ

保険に加入しているから事故があっても大丈夫と思われるかもしれませんが、保険で対応できるのは金銭面だけです。

事故を起こすと金銭面以外にも色々と面倒なことが発生します。どんな自動車保険に加入するかも大切ですが、ドライブレコーダー等を有効活用し、事故を起こさないこともまた重要であることは間違いありません。

ノンフリート契約の自動車保険には、ドラレコを装着による保険料割引という直接的なメリットは現状、ありませんが、事故を削減する効果があるという観点で考えればメリットはあるといえます。ノンフリート等級別料率制度は事故を起こし保険を使用すると、保険料が大きく上がる仕組みになっているため、それを回避することだけでも大きなメリットがあるでしょう。
自動車保険の等級制度(ノンフリート等級別料率制度)

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最終更新日:2017年10月17日
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2015年6月8日 | カテゴリー : 自動車保険 | 投稿者 : 保険FP