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自動車保険の無料ロードサービス比較|保険会社ごとに内容が異なる?

最近では、当たり前のように自動車保険に無料で付いているロードサービスですが、そのサービス内容は損保各社で違っていることをご存知でしょうか?ロードサービスの内容は、損保各社で一様ではありません。

今回は、損保各社によって異なる自動車保険のロードサービス内容比較の比較と、ロードサービス比較時のポイントについて解説します。

保険会社ごとのロードサービス内容の違いを知り、自動車保険を契約する保険会社選びの1つのポイントとしてご活用頂ければと思います。

1.自動車保険のロードサービスとは?

自動車保険のロードサービスとは、自動車又は二輪車等が故障等により走行が出来ない場合に、簡単な応急修理を行ったり、走行不能な場合にはレッカー車で修理工場等に搬送する無料のサービスです。

また、契約車両が自力走行できない場合には、宿泊・帰宅費用まで補償するサービスです。

ロードサービスの応急作業には下記のような作業があり、基本的に365日24時間対応です。

  • ガス欠による燃料補給
  • バッテリー上がり時のジャンピング
  • パンクによるスペアタイヤへの交換
  • 鍵とじ込みによる鍵開け 等

 

 

 

2.ロードサービスの内容比較

今や自動車保険に無料のロードサービスは当たり前となってきましたが、保険会社各社はそのロードサービスの内容に特色を持たせ、差別化しています。そのため、ロードサービスの内容は保険会社ごとに異なります。

これから、サービス内容に差が出やすい項目について保険会社ごとの比較をご紹介していきます。

 

無料のレッカー搬送距離

最も差が出やすいサービスが無料のレッカー搬送距離です。

保険会社が指定する修理工場への搬送は距離無制限で無料が当たり前で、契約者の指定する工場への搬送でも100km以上無料という会社もあります。

主な会社のレッカー搬送距離は下記の通りです。

保険会社 レッカー無料搬送距離
東京海上日動 15万円(約180km相当)
損保ジャパン日本興亜 15万円(約180km相当)
三井住友海上 30万円(約360km相当)
ソニー損保 150km
アクサダイレクト 35km
チューリッヒ 100km

(2019年2月現在)

大手損保会社の場合、レッカー搬送は距離ではなく、金額に制限を設けています。15万円はレッカー搬送距離で約180kmに相当するようです。

ちなみにJAF会員は15kmまでが無料レッカー牽引の距離です。

 

バッテリー上がり時のジャンピング

バッテリー上がり時のジャンピング(他の車からジャンピングケーブル(ブースターケーブル)を使って電力を分けてもらい、エンジンを始動すること)も保険会社によってサービス内容が異なります。利用できる回数に制限があったり、作業時間に制限がある会社があります。

保険会社 サービス内容
東京海上日動
(1事故につきレッカー搬送と
合計で15万円が限度)
損保ジャパン日本興亜
(1事故につきレッカー搬送と
合計で15万円が限度)
三井住友海上
(保険期間中1回のみ無料)
ソニー損保
アクサダイレクト
(保険期間中1回のみ無料)
チューリッヒ
(保険期間中1回のみ無料)

〇:提供あり(2019年2月現在)

大手損保会社の東京海上日動や損保ジャパン日本興亜の場合、レッカー搬送と合わせて15万円までという金額に制限があります。一方、アクサダイレクトやチューリッヒなどの通販型自動車保険の場合、保険期間中1回という回数に制限を設けています。

 

ガス欠時の燃料補給

ガス欠の場合の燃料補給(ガソリン、軽油)については、各社利用回数に制限があります。また、燃料代(最大10リットル)が無料の会社と、契約1年目は燃料代が実費の会社もあります。

保険会社 サービス内容
東京海上日動
(保険期間中1回)
損保ジャパン日本興亜
(保険期間中1回)
三井住友海上
(保険期間中1回)
ソニー損保
(保険期間中10リットル)
(契約1年目はガソリン代実費)
アクサダイレクト
(保険期間中1回)
(契約1年目はガソリン代実費)
チューリッヒ
(保険期間中1回)

〇:提供あり(2019年2月現在)

ガス欠時のガソリンに関しては、最大10リットル、保険間中1回という制限があります。

 

カギ閉じ込み時の鍵開け

カギ閉じ込み時の開錠作業については、利用できる回数に制限があったり、作業時間に制限がある会社があります。

保険会社 サービス内容
東京海上日動
(1事故につきレッカー搬送と
合計で15万円が限度)
損保ジャパン日本興亜
(1事故につきレッカー搬送と
合計で15万円が限度)
三井住友海上
ソニー損保
アクサダイレクト
チューリッヒ
(保険期間中1回)

〇:提供あり(2019年2月現在)

大手損保会社の東京海上日動と損保ジャパン日本興亜の場合、1事故につきレッカー搬送と合計で15万円という金額の制限があります。

 

タイヤパンク時のスペアタイヤ交換交換

タイヤパンク時のスペアタイヤへの交換についても利用できる回数に制限があったり、作業時間に制限がある会社があります。

保険会社 サービス内容
東京海上日動
(1事故につきレッカー搬送と
合計で15万円が限度)
損保ジャパン日本興亜
(1事故につきレッカー搬送と
合計で15万円が限度)
ソニー損保
三井住友海上
アクサダイレクト
チューリッヒ

〇:提供あり(2019年2月現在)

大手損保会社の東京海上と損保ジャパン日本興亜の場合、1事故につきレッカー搬送と合計で15万円という制限があります。

 

宿泊・移動費用

車が使用できなくなった場合の宿泊費用やトラブル現場から目的地や自宅への交通費(電車・バス・飛行機・タクシー・船舶)の補償については、保険会社によって大きな差があります。

損保ジャパン日本興亜は無料のサービスではなく、有料の特約(オプション)をセットする必要があります。また、東京海上日動の場合、宿泊費は補償されず、移動費用のみ5万円が補償されます。

保険会社 サービス内容
東京海上日動
(移動費用5万円まで)
損保ジャパン日本興亜 有料の特約(オプション)
三井住友海上
(移動費用1人2万、宿泊費1人1.5万)
ソニー損保
アクサダイレクト
チューリッヒ

〇:提供あり(2019年2月現在)

 

修理後搬送

故障した車の修理後の搬送サービスにも保険会社ごとに差があります。損保ジャパン日本興亜は有料の特約(オプション)をセットする必要があります。また、大手損保会社の場合、支払われる金額にも制限があります。

保険会社 サービス内容
東京海上日動
(10万円限度)
損保ジャパン日本興亜 オプション
(15万円限度)
三井住友海上
(15万円限度)
ソニー損保
(金額に制限なし)
アクサダイレクト
(金額に制限なし)
チューリッヒ
(金額に制限なし)

〇:提供あり(2019年2月現在)

 

その他

通販型(ダイレクト型)自動車保険のロードサービスには冷却水やエンジンオイルの補充、バルブの交換も無料というサービスもあります。

また、帰宅不可能な場合に、契約車両に同乗していたペットの宿泊費を1泊まで支払うサービスや、目的地に向かう途中での車の事故や故障により生じたキャンセル費用(ホテルなどの宿泊施設、航空機などの旅客輸送サービス、旅行予約などのキャンセル費用)を支払うサービスがある会社もあります。

 

 

 

3.JAF会員の場合のロードサービス内容

自動車保険にロードサービスが付いているのであれば、JAF会員を辞めてもいいかというご質問を頂くことが多いのですが、JAFの会員だとロードサービスの内容がUPする保険会社もあります。

例えば、東京海上日動や損保ジャパン日本興亜の場合、JAF会員だと、ガス欠時のガソリン補給が年2回まで無料になります。

保険会社ごとのJAF会員の場合のサービス上乗せ内容の詳細については、下記記事でご確認ください。
自動車保険のロードサービスがあれば、JAFは不要か?

また、JAF会員のため自動車保険のロードサービスは不要という場合、セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」のようにロードサービスを外して、保険料を節約できる保険会社もあります。
ロードサービスを外すと自動車保険は安くなる!?

 

 

 

4.自動車保険のロードサービス比較時の注意点

自動車保険のロードサービスを比較する際には、ロードサービスは保険に付帯されているサービスだという点にご注意ください。自動車保険を選ぶ際に最も重要となるポイントはロードサービスの内容ではなく、補償内容や事故対応、保険料などです。

また、ご自身の車の用途に対して必要なロードサービスかを確認して頂ければと思います。多くの方にとって必要となるサービスは、「レッカー搬送」とバッテリー上がり時などの「応急作業」です。

例えば、車を使うのは休日の買い物程度、遠距離のドライブに行ったり、車で旅行に行くことがなければ、「移動費用」や「宿泊費用」は必要ありません。また、長距離の無料レッカー搬送も不要でしょう。

車の使用が休日の買い物程度という方は、ロードサービスの内容にこだわる必要はありません。

一方、車で遠距離ドライブを楽しむ方や、車で旅行に出かける方に関しては、ロードサービスの内容も保険選びのポイントの1つとしてもいいでしょう。

 

 

 

5.ロードサービスを利用すると等級は下がる?

なお、今回の話の内容とは少しずれますが、自動車保険のロードサービスに関してよくある質問が「ロードサービスを使用すると自動車保険の等級は下がり、保険料は上がるのか?」です。

ロードサービスのみの使用であれば、等級に影響はありません。ロードサービスのみの使用であれば、次回更新時には、無事故として等級が1つ上がります。

ただし、ロードサービスと同時に車両保険等の等級に影響がある補償を使用すれば、当然、等級に影響が出ますので、ご注意ください。
自動車保険の等級制度(割引)についてよくある6つの質問まとめ

 

 

 

まとめ

ロードサービスの内容を比較すると、損保ジャパン日本興亜や東京海上日動などの大手損保会社よりもソニー損保やアクサダイレクトなどの通販型(ダイレクト型)自動車保険に軍配が上がります。

ロードサービスだけで自動車保険を選ぶことはないと思いますが、検討する際の1つのポイントとして参考にして頂ければと思います。

保険料の比較については、下記のサイトから複数社の自動車保険一括見積もり(無料)が可能です。

 
最終更新日:2019年2月20日
No.98

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