新車を買ったら検討すべき自動車保険の特約(新車特約)

2017年12月28日

新車を購入した際に検討をお勧めしたい自動車保険の特約があります。それは『新車特約』です。

ご存知の通り、車両保険の設定できる保険金額(補償額)は年々下がっていきます。新車購入数年後に保険金額が下がってから事故に遭い、全損になった場合、支払われる保険金で同等の車を新車で再購入することは難しいでしょう。

しかし、『新車特約』を付帯していれば、新車購入後数年の事故でも再度、新車購入が可能になる場合があります。

今回は新車特約についてご紹介します。新車購入時に参考にして頂ければと思います。


スポンサーリンク

1.保険会社によって特約名が異なる

「新車特約」と呼ばれることが多い特約ですが、正式名称は保険会社によって異なります。また、下記の通り「新車特約」がない保険会社もあります。

主な保険会社の新車特約の名称と当特約の取り扱い有無は以下の通りです。

 

損保ジャパン日本興亜:車両新価特約
東京海上日動:車両新価保険特約
三井住友海上:新車特約
ソニー損保:新車買替補償特約
イーデザイン損保:車両新価保険特約
セゾン自動車火災:車両新価特約
三井ダイレクト:取扱なし
アクサダイレクト:取扱なし
チューリッヒ:取扱なし

 

 

 

2.特約の補償内容

「新車特約」とは、補償内容を簡単にご説明すると、事故で車が全損になったり、損害額(修理費)が契約時に設定した新車価格相当額の50%以上になった場合に、新車を再度購入する費用が補償される特約です。

具体的な補償内容は以下の通りとなります。

車両保険の支払対象となる事故により、契約の自動車の修理費が新車価格(協定新価保険金額)の50%以上(ただし、車体の内外装および外板部品を除いた本質的構造部分に著しい損傷が生じている場合に限ります)または全損となり、自動車を再取得する場合、実際にかかる自動車の再購入費用(車両本体価格+付属品+消費税)を支払う特約です。

ただし、盗難の場合は補償対象外となります。

また修理費については協定新価保険金額を限度に保険金が支払われます。
車両保険付帯時に重要となる特約

 

 

 

3.特約を付加できる条件

「新車特約」は全ての契約に付帯できるわけではありません。基本的に新車か高年式の中古車に付帯できる特約です。

また、等特約をセットできる条件は保険会社によって異なります。当特約をセットできる条件には下記のようなパターンがあります。

 

①契約の満期日の属する月が契約車両の初度登録(初度検査)年月の翌月から61ヶ月以内の場合

②契約期間の初日の属する月が契約車両の初度登録(初度検査)年月の翌月から起算して25か月以内の場合

③契約期間の初日の属する月が契約車両の初度登録(初度検査)年月の翌月から起算して11か月以内の場合

◆①が付帯条件の保険会社
東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン日本興亜

◆②が付帯条件の保険会社
セゾン自動車火災、ソニー損保

◆③が付帯条件の保険会社
イーデザイン損保

東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン日本興亜、あいおいニッセイ同和は、2015年の自動車保険改定で、①の条件が「37ヶ月」から「61ヶ月」に延長されました。


スポンサーリンク



 

 

 

4.実際の事例

ご存知の通り、車両保険の設定できる保険金額(補償額)は年々減少していきます。例えば、トヨタのアルファード(AGH30W)を400万円で購入したとします。

3年間の車両保険金額をある保険会社のシステムで自動計算すると、下記の通りとなります。

1年目:400万円
2年目:320万円
3年目:260万円

仮に3年目に全損となると、車両保険の支払いは260万円(全損諸費用除く)となります。

仮に新車を購入して3年目で全損事故を起こしたとしたら新車を再度購入したいと思う方が多いのではないでしょうか?しかし、保険会社から支払われる保険金260万円を受け取っても新車を再度購入するには全く足りず、保険金260万円だけであれば、中古車の購入を検討せざるを得ません。

また、全損でなくても大きな事故で200万円以上の損害だったとしたら、修理ではなく、新車購入を考える方が多いと思います。

そのような際に「新車特約」が有効となります。

 

 

 

5.保険料例

3年間の長期契約で新車特約を付帯する場合と付帯しない場合の保険料を試算してみました。

 

【試算条件】
自動車:アルファード(型式AGH30W)
使用目的:日常・レジャー
免許色:ブルー
等級:14等級
事故有係数適用期間:0年
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
人身傷害保険:3,000万円
年齢条件:35歳以上補償
記名被保険者年齢:30~39歳

上記試算条件で3年間の保険料推移は下記の通りです。

 

【1年目】

車両保険金額:400万円 免責0万円
新価保険金額:400万円
年間保険料:134,310円(新車特約なし)
年間保険料141,110円新車特約あり
差額6,800円

 

【2年目】

車両保険金額:320万円 免責0万円
新価保険金額:400万円
年間保険料:127,590円(新車特約なし)
年間保険料139,720円新車特約あり
差額12,130円

 

【3年目】

車両保険金額:260万円 免責0万円
新価保険金額:400万円
年間保険料:121,730円(新車特約なし)
年間保険料137,650円新車特約あり
差額15,920円

 

設定できる車両保険金額が下がるにしたがって、新車特約ありとなしの保険料差は広がります。3年目には約1.6万円の差になりますが、この程度の差で事故時に新車が手に入る可能性があるのであれば付帯することを考えても良いと思える特約だと思います。

 

 

 

まとめ

新車特約の存在をご存知なかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。「新車特約」と呼ばれていますが、新車購入時だけでなく、条件を満たせば高年式の中古車購入時にもセット可能な特約です。新車特約の内容をご理解頂き、新車や高年式の中古車を購入する際には検討して頂ければと思います。。

また、上記の通り新車特約を付帯できる条件(初度登録(初度検査)からの月数)が保険会社によって異なる場合がありますので、中古車を購入し同特約を検討する際には、各保険会社の付帯条件をご確認ください。

 
最終更新日:2017年4月11日
No.20

スポンサーリンク