ファミリーバイク特約とバイク保険の違い(比較)

2017年12月31日

125cc以下の原動機付自転車(原付)を運転されている方で自賠責保険には加入しているが、任意保険(自動車保険)には加入していないという方もいっらしゃると思います。

そのような方で任意保険を検討する際に「ファミリーバイク特約」と「バイク保険」のどちらに加入すべきか悩まれている場合もあるのではないでしょうか

ファミリーバイク特約とバイク保険にはどのような違いがあるのでしょうか?ファミリーバイク特約とバイク保険を比較し、ファミリーバイク特約をセットした方がいい場合、バイク保険に加入した方がいい場合などについて解説します。


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1.ファミリーバイク特約とは?

ファミリーバイク特約とは、自動車保険にセットできる特約で、記名被保険者(主に車を使用する方)及びその家族がバイク(原付等)を使用中の事故を補償する特約です。

 

1)補償対象となるバイク

ファイミリーバイク特約の補償対象となるバイクには制限があり、下記のようなバイクが補償対象となります。

【補償対象となる原動機付自転車(バイク)】

・総排気量125CC以下の二輪の自動車
・総排気量50CC以下の三輪以上の自動車
・1家庭で2台以上所有している場合、全てのバイク
・他人から借用したバイク

 

2)補償対象者の範囲

ファミリーバイク特約の補償対象者の範囲は広く、以下の方が補償対象となります。

【補償対象者の範囲】

(1) 記名被保険者
(2) 記名被保険者の配偶者(内縁を含む)
(3) 記名被保険者または、配偶者の同居の親族(父母、子どもなど)
(4) 記名被保険者または、配偶者の別居の未婚の子

家族で1台自動車があり、その自動車保険にファミリーバイク特約をセットすれば、原則、家族全員が補償対象となります。

また、学生で別居している未婚のお子さんが、別居先で原付に乗っているという場合もファミリーバイク特約で補償の対象とすることができます。

 

3)補償内容

ファミリーバイク特約には「自損型」と「人身型」があり、補償内容は下記の通りになります。


対人賠償 対物賠償 人身傷害 自損事故傷害
自損型 ×
人身型 ×

ファミリーバイク特約では、車両の損害は補償されません。ただし、原付に車両保険が必要と思われる方は少ないと思います。
ファミリーバイク特約を検討する際に確認すべき9つのポイント

なお、ファミリーバイク特約は、自動車保険にセットできる特約なので、ファミリーバイク特約単独での契約はできません。特約をセットするには、自動車保険かバイク保険に加入している必要があります。

 

 

 

2.バイク保険とは?

そもそも「バイク保険」とは用途車種が二輪自動車や原動機付自転車である「自動車保険」のことで、「バイク保険」という商品が「自動車保険」とは別にあるわけではありません。

要するに用途車種が二輪自動車や原動機付自転車の「自動車保険」を「バイク保険」と呼んでいます。

※用途車種とは?
「用途車種」の「用途」とは、自家用または営業用といった使用形態の区分のことです。また「車種」とは、普通乗用車や小型乗用車、二輪自動車等、自動車の種類の区分のことです。

用途車種の区分は、登録番号標または車両番号標(自動車のナンバープレート)の分類番号や色などの情報を基に決定されます(自動車検査証(車検証)等に記載の「用途」、「自動車の種類」とは異なる場合があります)。

「バイク保険」の補償内容等は、一般的な自動車保険とほぼ同様の内容となります。

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3.「ファミリーバイク特約」と「バイク保険」の違い

ここからは、「ファミリーバイク特約」と「バイク保険」を比較し、どのような違いがあるかをご紹介します。

 

1)補償対象となるバイク(排気量)

ファミリーバイク特約と自動車保険では、補償対象となるバイクに下記の通りの違いがあります。

 

①ファミリーバイク特約
ファミリーバイク特約は排気量が125cc以下の原付のみが補償の対象です。250ccの中型バイクや1,000cc以上の大型バイクなどは、補償の対象とはなりません。

②バイク保険
バイク保険の場合は、排気量に制限ありません。原付を含む、中型や大型バイクも補償の対象とできます。

 

2)補償対象車両

補償対象となる車両の違いは下記の通りです。

①ファミリーバイク特約
ファミリーバイク特約は、家族が所有する複数台の原付が補償対象となります。例えば、一家で父親が一台、母親が一台、子供が一台、原付を所有していた場合、合計3台ともファミリーバイク特約の補償対象となります。また、子供が友人などから借りた原付も補償対象となります。

よって、バイク保険のように原付のナンバーなどを申込書へ記述する必要はありません。

②バイク保険
バイク保険は、契約の対象車両のみが補償の対象です。つまり、補償対象とするバイクを1台特定して契約します。

 

3)事故時の等級

事故の際の等級(割増引)についても下記のような違いがあります。

①ファミリーバイク特約
ファミリーバイク特約は、事故で保険金の支払いがあっても「ノーカウント事故」となり、次契約の等級に影響がありません。

例えば、子供が原付で車と接触し、相手の車の修理費がファミリーバイク特約から支払われたとしても、ノーカウント事故として次年度の等級に影響はなく、他の事故がなければ、等級は1つ上がります。

②バイク保険
バイク保険の場合には、3等級ダウン事故の場合には3等級、1等級ダウン事故の場合には1等級、次年度の等級が下がります。等級制度については、自動車保険と同様です。
自動車保険の等級制度(ノンフリート等級別料率制度)

 

4)年齢条件

年齢条件の適用については、下記のような違いがあります。

①ファミリーバイク特約
ファミリーバイク特約には、年齢条件が適用されません。

例えば、自動車保険の年齢条件が「35歳以上補償」で、同居の子供が19歳だったとしても、ファミリーバイク特約については、19歳の子供も補償の対象となります。

②バイク保険
バイク保険の場合には、設定された年齢条件が下記の方にが適用されます。

(1)記名被保険者(主に車を使用する方)
(2)記名被保険者の配偶者
(3)記名被保険者または配偶者の同居の親族
(4)上記いずれかの方の業務に従事中の使用人

アクサダイレクトなど、上記(4)の方については、年齢条件が適用されない保険会社もあります。

 

5)運転者限定

運転者限定特約をセットしていた場合、下記のような違いがあります。

①ファミリーバイク特約
ファミリーバイク特約には、運転者の限定は適用されません。

例えば、自動車保険の運転者が本人・配偶者限定で会っても、同居の子供が原付を運転する場合には、ファミリーバイク特約の補償対象となります。

②バイク保険
バイク保険の場合には、運転者が限定されていれば、限定されている方のみが補償対象となります。しかし、ほとんどの保険会社で、バイク保険の場合には運転者を限定できないようです。

なお、主な保険会社のバイク保険に「ファミリーバイク特約」及び、「運転者限定特約」がセットできるかについて調べた結果は以下の通りです。
保険会社 ファミリーバイク特約 運転者限定
東京海上日動 セット可 セット不可
損保ジャパン日本興亜 セット可 セット不可
三井住友海上 セット可 セット不可
アクサダイレクト セット不可 セット不可
チューリッヒ セット不可 セット不可
三井ダイレクト損保 セット不可  セット不可
 

 

 

まとめ

ファミリーバイク特約は、上記の通り、色々なメリットがあります。原付に乗っている方は、ご家族やご自身の自動車保険にファミリーバイク特約をセットすることをおすすめします。

保険会社によっては、バイク保険にファミリーバイク特約をセットすることも可能です。例えば、大型バイクとセカンドバイクとして原付を持っているような方は、大型バイクのバイク保険にファミリーバイク特約をセットするといいでしょう。

 

No.316

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