生命保険の告知について知っておくべき7つの注意点

2018年6月2日

生命保険やがん保険、医療保険等の契約の際に契約者、被保険者の方の告知が必要となりますが、これを軽視する方がいらっしゃいます。

しかし、告知を軽視すると、万が一の際に保障されないなど、後で後悔することになるかもしれません。

告知の際にはどのような点に注意すべきでしょうか?今回は告知をする際の注意点について解説します。

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1.告知義務とは?

生命保険を契約する際に契約者、被保険者には、被保険者の健康状態や過去の病歴等の保険会社が契約を引き受けるかを判断するための重要な事実を告知する義務があります。これを「告知義務」といいます。

主な告知項目は下記の通りです。

【主な告知内容】

・生年月日
・身長
・体重
・職業
・過去の傷病歴
・身体の障害   等

告知は、保険会社からの質問事項にありのまま、正確にもれなく答える必要があります。

以前は「自発的告知義務」といって契約者や被保険者から契約に関する重要な事項を自発的に告知することが義務付けられていました。

しかし、2010年4月1日から新しい保険法が施行され、保険会社が告知を求めた事項にのみ正しく答えればよいという「質問応答義務」に変わりました。

 

 

 

2.告知義務違反とは?

持病を持っているような方の中には、「病歴を告知すると保険に加入出来ないから告知しなくていいか?」と質問される方がいます。

上記のように故意または重大な過失で、事実を告知しなかったり、事実と異なる告知をした場合、「告知義務違反」となります。

病歴等を告知しなければ契約の際は引受となりますが、告知義務違反が判明した場合、保険金・給付金が支払われず、保険契約が解除される場合があります。ただし、告知義務違反となった事実と保険金・給付金の支払事由との間に因果関係が認められない場合は支払われます。

仮に病歴や既往症等を告知しなくても契約の際には告知義務違反を追及されることはほぼありませんが、保険金支払の際に保険会社が調べれば簡単に告知義務違反と判明する可能性があります。

 

 

 

3.告知義務違反をすると・・・

告知義務違反があった場合、生命保険会社は契約を解除することができます。但し、保険会社が契約を解除できるのは、責任開始日(復活の場合は復活日)から2年以内です。

また、責任開始日から2年を経過していても、支払事由が2年以内に発生していた場合には、契約が解除されることがあります。

 

 

 

4.告知義務違反が重大な場合

上記の通り、保険会社が告知義務違反で契約を解除できるのは、責任開始日から2年以内なので、「告知義務違反をしても時効の2年を経過すれば問題ない」と思っている方がいます。

しかし、2年を経過していても告知義務違反の内容が特に重大な場合、詐欺による取消を理由として、保険金・給付金が支払われず、契約が取消となることがあります。

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5.不告知教唆とは?

保険の営業が自分の成績欲しさに病歴等を告知しないことをすすめることがあります。このような行為を「不告知教唆」といいます。

生命保険募集人等が保険会社に対して、事実を告げるのを妨げる行為(告知妨害)や、事実を告げないようにすすめる行為(不告知教唆)などを行っていた場合、告知義務違反があっても生命保険会社は契約を解除することはできません。

 

 

 

6.生命保険の募集人には告知受領権はない!?

実は、生命保険の募集人(代理店)には、告知受領権がありません。よって、生命保険の営業や生命保険面接士に口頭で健康状態や病歴等を話しても、その内容を告知書に記入していない場合には、告知したことにはなりませんのでご注意ください。

一方、診査医には告知受領権がありますので、健康状態や病歴等を担当医師に口頭で話しても問題はありません。

告知受領権の詳細については、下記記事をご参照ください。
生保営業マンに告知を受ける権限はない!?
損保代理店には告知受領権があります!

 

 

 

7.告知があっても大丈夫?

生命保険や医療保険等の申込の際に1つでも健康状態や病気・ケガ等に関する告知があると、加入できないと勘違いされている方がいますが、そんなことはありません。

傷病歴等の告知があっても、その内容によっては、無条件での引き受けになることもありますし、特定疾病不担保や特定部位不担保などの特別な条件をつけて保険会社が契約を引き受ける場合もあります。

特定疾病不担保等の特別条件の詳細については、下記記事をご参照ください。
引受基準緩和型商品を検討する前に(特別条件付きの契約とは?)

 

 

 

まとめ

保険金や給付金が支払われないのであれば、告知義務違反をして保険に加入する意味は全くありません。保険料を支払うだけ無駄になってしまいます。

保険契約の際には正確な告知をされるようお気を付け下さい。

仮に故意ではなくても告知し忘れていたことがあれば、告知し直す必要がありますので、保険会社または代理店にご相談ください。

最終更新日:2017年11月1日
No.74

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