古い車は車両保険の補償が拡充される!?

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古い車を大事に乗りたい方にご紹介したい補償があります。どんなに大事に乗っている車であっても年数の経過とともに、車両保険で設定できる保険金額(補償額)は、年々下がっていきます。よって、事故の際に車の修理費が車の時価額(保険価額)を超えてしまう場合があります。修理費が車両保険の保険金額を超えると、全損(経済的全損)扱いとなり、修理費の全額が補償されません。
修理可能でも全損?

東京海上日動は2014(平成26)年10月1日付けの自動車保険の改定で、年式が古い車の車両保険の補償を拡充(車両保険金額が50万円未満の契約が対象)する改定を行いました。

今回は東京海上日動の車両保険の補償拡充についてご紹介したいと思います。年式が古い車を大事に乗っている方は参考にして頂ければと思います。


1.補償拡充タイプとは?

従来の車両保険では保険金額が小さい場合、保険金額が修理費に満たないことがありました。そのような場合に保険金額を超えて修理費を補償するのが補償拡充タイプです(免責金額(自己負担額)を設定している場合には、損害額(修理費)から免責金額を差し引いた金額が車両保険金として支払われます)。補償内容は下記の通りです。

 
  1. 修理する場合、修理費が車両保険金額を超えても50万円を限度に損害額(修理費)を支払う
  2. 買い替える場合、車両保険金に車両買換時諸費用保険金(5万円)を上乗せして支払う
従来タイプと補償拡充タイプの補償比較は下図の通りになります。

 

■修理する場合の補償比較

車両保険補償拡充(修理する場合)

 

■買い換えの場合の補償比較

車両保険補償拡充(買い換える場合)

 

 

2.対象となるのは?

補償拡充タイプの車両保険を付帯できるのは、車両保険金額が50万円未満の契約です。車が古くなると、保険金額は下がってきますので、そのような契約向けの改定です。

用途・車種が二輪自動車や原動機付自転車等の契約は対象外ですので、バイクや原付は補償拡充タイプを選べません。

尚、補償拡充タイプにするか従来タイプにするかは契約者が選べます。

 

 

 

3.保険料は?

補償拡充タイプは従来型と比べて保険料がどのくらい上乗せになるのかを試算してみました。

【試算条件】
商品:トータルアシスト
免許色:ブルー
自動車:自家用軽四輪
使用目的:日常・レジャー
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
人身傷害保険:3,000万円
等級:14等級
事故有等級適用期間:0年
記名被保険者年齢:35歳
年齢条件:35歳以上

車両保険金額:40万円 免責0-10万円
年間保険料補償拡充):66,950円
年間保険料補償拡充なし):64,720円
差額2,230

車両保険金額:30万円 免責0-10万円
年間保険料補償拡充):66,250円
年間保険料補償拡充なし):61,800円
差額4,450

車両保険金額:20万円 免責0-10万円
年間保険料補償拡充):65,550円
年間保険料補償拡充なし):58,880円
差額6,670

車両保険金額を20万、30万、30万の3パターン試算してみました。車両保険金額が低い方が当然ですが、従来型との保険料差額は大きくなしました。

 

 

 

4.合理的か?

古い車に乗っているが、愛着のある車でどうしても修理してその車に乗り続けたいという方にとっては、数千円で補償が拡充されるので合理的といえるかもしれません。

50万円が限度というのが心もとない気がしますが…。

しかし、修理費が時価額を超える場合(経済的全損)は修理しないと決めているのであれば、必要性の低い補償なので、従来タイプを選び保険料を節約するべきでしょう。

 

 

 

5.原則、適用される点に注意

「車両修理時支払限度額引上げ特約」が廃止となり、車両保険を付帯していて、保険金額が50万円未満の自動車の場合、原則、補償が拡充される「車両修理時の支払限度額引上げ規定」が適用されます。「車両修理時の支払限度額引上げ規定の不適用に関する特約」を付帯すれば、規定が適用されない従来タイプの契約になります。

見積りに「修理限度額引上不適用」と出ていれば、従来タイプ、出ていなければ補償拡充タイプということですので、ご注意ください。

 
最終更新日:2017年6月22日
No.153

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