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火災保険

火災保険の補償内容の選び方|おすすめのプランとは?

以前の火災保険は、「住宅火災保険」や「住宅総合保険」など、補償内容が定型で決まっている商品が主流でした。

しかし、最近では、補償内容を柔軟に選択できる火災保険が販売されています。よって、不要な補償を外すことにより保険料を安くすることも可能です。

保険料を節約するというと生命保険や自動車保険を連想しますが、火災保険の保険料も節約することが可能です。

そこで今回は、火災保険の補償内容の選び方おすすめの補償内容プラン保険料節約例などについて解説します。

火災保険の補償内容を選んで保険料を安くしたいと考えている方は参考にしていただければと思います。

1.火災保険の補償内容とは?

火災保険というと、火災による損害のみの補償と勘違いされている方がいますが、その補償内容は意外に広く、下記のような損害が補償されます。

火災保険の補償内容

  1. 火災、落雷、破裂、爆発
  2. 風災・雹(ひょう)災・雪災
  3. 水災
  4. 水ぬれ、物体の落下等、騒擾
  5. 盗難
  6. 破損・汚損等

上記の損害を全てカバーする充実プランや、補償を絞って保険料を節約するプランなどを選んで契約することが可能です。また、保険会社によっては火災等の基本的な補償以外は自由に補償内容を選択できる商品を扱っています。

補償範囲が広ければ補償は充実しますが、保険料は高くなります。よって、マンションの高層階に住んでいる場合は、水災の補償を外すなどして補償内容を絞れば保険料の節約につながります。

 

 

 

2.火災保険の補償内容の選び方

火災保険の補償内容の選び方としては、下記のようなパターンがあります。

 

・補償プランを選ぶ

大手損保会社の火災保険は、原則として補償内容が異なるプランが数パターン用意されていて、そのプランの中から選択し、加入することになります。

補償内容を絞ったプランを選択すれば、保険料は安くなります。

例えば三井住友海上の「GKすまいの保険(保険期間5年以下用)」は下記のように数パターンのプランから補償内容を選択して加入します。

三井住友火災保険補償プラン

 

・補償内容を選ぶ

大手損保会社の火災保険とは違い、基本補償以外は自由に補償内容を選択できる火災保険もあります。

例えば、セゾン自動車火災保険の『じぶんでえらべる火災保険』はニーズや予算に合わせて補償を選ぶことができます。大手損害保険会社の火災保険も以前の商品に比べれば補償内容を選べるようにはなりましたが、『じぶんでえらべる火災保険』のように柔軟に補償内容を選ぶことはできません。

大手損保会社と比べると『じぶんでえらべる火災保険』は格段に補償内容の選択自由度が高い商品です。

『じぶんでえらべる火災保険』の補償の選び方は、「基本補償」と「えらべる補償」を自由に組み合わせるだけです。補償内容は下記の通りです。

基本補償
●火災、落雷、破裂・爆発

えらべる補償
●風災・雹災・雪災
●水ぬれ、物体の落下・飛来、騒擾等
●盗難
●水災
●諸費用(臨時費用、失火見舞費用、地震火災費用)

特約
●個人賠償責任補償特約(国内補償)
●類焼損害補償特約

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4.おすすめの補償内容プランとは?

『じぶんでえらべる火災保険』のように補償内容を選べるタイプの火災保険で、補償内容を絞る例としては下記のような感じです。

  • 高台の一戸建てやマンションの高層階などは水災の補償は必要ないので、水災の補償は外す
  • 自分の住んでいる地域は台風等の風災は少ないから風災の補償は外す

上記以外にも家のローンがあり、保険料を節約したいから必要最低限の基本補償と地震保険だけにするということ等も可能です。

どの補償が自分には必要かまたは不要かを考え、補償を選ぶことによって火災保険の保険料を節約することが可能です。

セゾン自動車火災保険のホームページには、契約例が一戸建てとマンションで数パターンずつあるので、それを参考にして、保険料の節約を考えてもいいかもしれません。契約例には、保険料の節約額も掲載されています。

ただし、地球温暖化の影響か、日本でも異常気象が続いています。大雨が降り続いたり、大きな台風が上陸したりしています。よって、高台の一戸建てやマンションの高層階で水災補償を外すという以外は、慎重な検討が必要でしょう。

例えば、雪の災害が少ない地域でも、台風などの風の災害がないと言い切れる地域はないと思います。雪害と風災の補償はセットなので、雪が降らない地域だからといって、雪災の補償を外すことはできません。

不要だと判断できる補償内容については、外して保険料を安くすることは問題ありませんが、保険料の節約を目的として補償内容を絞りすぎることは、おすすめできません。

 

 

 

5.火災保険の保険料節約事例

火災保険の補償内容を絞ることによってどの程度の保険料が節約になるのかを事例でご紹介したいと思います。

契約例①
商品:『じぶんでえらべる火災保険』
所在地:東京都
構造級別:T構造(鉄骨造)
建物保険金額:2,500万円
保険期間:1年間
年間保険料20,750円

補償内容
●火災、落雷、破裂・爆発
●風災・雹災・雪災
免責金額(自己負担):0円
●水ぬれ、物体の落下・飛来、騒擾等
●盗難
●水災
●諸費用(臨時費用等)

 

契約例②
商品:『じぶんでえらべる火災保険』
所在地:東京都
構造級別:T構造(鉄骨造)
建物保険金額:2,500万円
保険期間:1年間
年間保険料15,750円

補償内容
●火災、落雷、破裂・爆発
●風災・雹災・雪災
免責金額(自己負担):0円
●水ぬれ、物体の落下・飛来、騒擾等
●盗難
●水災 ×
●諸費用(臨時費用等)

 

契約例③
商品:『じぶんでえらべる火災保険』
所在地:東京都
構造級別:T構造(鉄骨造)
建物保険金額:2,500万円
保険期間:1年間
年間保険料5,000円

補償内容
●火災、落雷、破裂・爆発
●風災・雹災・雪災
免責金額(自己負担):0円
×
●水ぬれ、物体の落下・飛来、騒擾等 ×
●盗難 ×
●水災 ×
●諸費用(臨時費用等) ×

全ての補償を選択した契約例①と、基本補償のみにした契約例③とでは、4倍以上の保険料差があります。1年でも保険料は1.5万円の差があり、何十年と保険料を支払っていくことを考えれば、かなり大きな違いがあります。

しかし、保険料節約ばかりを考え、契約例③を選択した状態で、豪雨などにより自宅が全損になってしまった場合、建て替えなどの費用は、全て実費で負担することになります。

特に住宅ローンが残っている方に関しては、2重でローンを抱えることになってしまう可能性があるため、補償内容の選択の際には注意が必要です。

なお、火災保険の保険料を安くるするには、保険期間を長くする方法や、免責金額(自己負担額)を増やす方法などがあります。詳細については、下記記事をご参照ください。
火災保険を長期にして保険料節約
免責金額を増やして火災保険を節約

 

 

 

まとめ

上記の通り、思い切って基本プランと地震保険に補償内容を絞れば大きく保険料を節約することが可能です。しかし、その分、補償の範囲が狭くなっているので、万一の際に補償されないということがあり得ます。その点を考慮して補償内容と保険料のバランスを考えることが重要です。

個人的には、補償内容を絞って保険料を安くするよりは、補償内容はなるべく絞らずに保険料が安い保険会社で火災保険を契約することをおすすめします。

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最終更新日:2018年11月27日
No.65