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緩和型医療保険を比較|告知書の内容は保険会社によって異なる?

生命保険や医療保険等に加入する場合には、無選択型の商品でない限り、診査や告知が必要になります。
生命保険の申込時には、必ず医師の診査が必要?

健康状態によっては、生命保険や医療保険等の引き受けを断られる場合がありますが、その引き受けの条件は保険会社によって異なります。

実は、持病がある方や健康に不安がある方でも加入できるとして注目されている引受基準緩和型(限定告知型)の商品(医療保険や終身保険等)も引受条件(告知内容)が保険会社によって異なることをご存知でしょうか?

今回は、引受基準緩和型(限定告知型)の商品の引受基準についてご紹介します。持病がある方で、緩和型医療保険の加入を検討している場合は、当記事を参考にして加入可能な商品を探していただければと思います。

1.引受基準緩和型(限定告知型)の保険とは?

持病があったり、健康に不安がある方でも加入し易い商品は引受基準緩和型(限定告知型)と呼ばれています。引受基準緩和型(限定告知型)の商品には医療保険や終身保険等があります。

引受基準緩和型の商品は、健康に不安があったり、持病がある場合でも加入できるというメリットがある一方で、契約日から1年以内は保障が削減されたり、保険料も一般の商品に比べて高くなっている等のデメリットもあります。

引受基準緩和型商品のメリットやデメリットなどの詳細については、下記記事をご参照ください。
持病があっても入れる緩和型医療保険・生命保険とは?

 

 

 

2.緩和型医療保険の引受条件(告知内容)比較

一般の商品と同じように引受基準緩和型の医療保険も保険会社によって引受基準が異なる場合があります。例として引受基準緩和型の医療保険の告知項目を3社分、比較してみました。なお、基本保障の告知と特約の告知を分けている保険会社もあります。

 

1)A保険会社の緩和型医療保険の告知書

A保険会社の緩和型医療保険の告知内容は下記の通りです。

①最近3か月以内に、医師から入院、手術、検査のいずれかをすすめられたことがありますか。または、現在入院中ですか?

②最近3か月以内に、がんまたは上皮内新生物・慢性肝炎・肝硬変で、医師の診察、検査、治療、投薬のいずれかをうけたことがありますか?

③過去2年以内に、病気やけがで入院をしたこと、または手術をうけたことがありますか?

④過去5年以内に、がんまたは上皮内新生物で入院をしたこと、または手術をうけたことがありますか?

 

2)B保険会社の緩和型医療保険の告知書

B保険会社の緩和型医療保険の告知内容は下記の通りです。

①現在入院中ですか?または過去1年以内に入院・手術・先進医療・検査をすすめられ、現在、診療完了していないものはありますか?

②過去2年以内に別表Aの病気で入院をしたことがありますか?

③過去5年以内に別表Bの病気や異常で医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか?

別表Aの病気には糖尿病、脳卒中、心筋梗塞等があり、別表Bの病気には肺気腫、肺線維症、アルコール・薬物依存症等があります。

 

3)C保険会社の緩和型医療保険の告知書

C保険会社の緩和型医療保険の告知内容は下記の通りです。

①最近3ヵ月以内に受けた医師による検査または診察で、入院または手術をすすめられたことがありますか?

②過去1年以内に、病気やケガで入院したこと、または手術を受けたことがありますか?

③過去5年以内に、ガン(悪性新生物および上皮内新生物)または肝硬変で、入院したこと、または手術を受けたことがありますか?

 

3社とも告知書内の質問項目に対して全て”いいえ”であれば申込が可能となっています。1つでも”はい”があると申込はできません。

同じ引受基準緩和型の医療保険でも上記のようにそれぞれ告知書の質問内容は異なっていることが分かります。つまり、上記3社の緩和型医療保険の引き受けスタンスは異なっていることが分かります。

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3.緩和型医療保険の保険料比較

告知書の質問事項が異なることで、保険料にはどの程度の差が発生するのでしょうか?下記の条件で試算してみました。

試算条件
保険期間:終身
払込期間:終身
入院給付金日額:5,000円(60日型)
特約:先進医療特約
被保険者:30歳(男性)

A社:2,860円(月額)
B社:3,139円(月額)
C社:3,326円(月額)

保障内容が全く同じではないので、単純比較はできませんが、上記試算ではA社の保険料が一番安くなりました。

別表B表の病気で5年以内に診察等を受けただけで申込ができないB社の質問内容が一番細かいので、保険料が一番安いかと思いましたが、結果はA社が一番安く、続いてB社、そしてC社が一番高いという結果になりました。

 

 

 

まとめ

上記の通り、告知事項が保険会社によって異なる場合がありますので、ある保険会社の引受基準緩和型(限定告知型)商品に加入ができない場合でも1社だけではなく、複数社を検討すれば、他社の引受基準緩和型(限定告知型)商品に加入できる可能性があります。

また、保険料も告知事項の内容が細かい保険会社が保険料が安いわけではありませんので、複数社の商品を比較してみることも重要でしょう。

最終更新日:2018年11月16日
No.246