家族限定と別居の未婚・既婚の子

2017年12月28日

自動車保険の保険料を節約する方法の1つに補償される運転者の範囲を限定するという方法があります。
運転者を限定して保険料節約

運転者限定特約は下記のような範囲に補償される方を限定できます。
「本人限定」
「本人・配偶者限定」
「家族限定」

その運転者限定特約の中で「家族限定」にしている場合、補償対象者の範囲に注意が必要です。補償の対象となる方の範囲を勘違いされている方が多いように思います。「家族限定」の補償対象者の範囲を勘違いしている場合、保険料をムダに支払っている可能性があります。

今回は、補償される運転者を「家族限定」とする場合の注意点をご紹介します。記事を読み、正しく運転者を限定することにより、保険料の節約に役立てて頂ければと思います。


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1.同居でなくても補償される?

お子さんが別居している場合、未婚か未婚でないかで補償対象かどうかが変わります。

家族限定という言葉を聞くと、同居の家族をイメージする方が多いと思いますが、実際は子供が未婚の場合、別居でも補償の対象となります。

例えば、三井住友海上のGKクルマの保険では、家族限定でも別居している未婚の子は補償の対象となります。しかし、別居している子が未婚でない場合、補償対象外となります。

三井住友海上のパンフレットは運転者限定の補償範囲を分かりやすく図式化してくれています。下図をご参照ください。
運転者限定確認図
(三井住友海上の自動車保険パンフレットより抜粋)

 

 

 

2.未婚の意味に注意!

「未婚」の意味にご注意頂きたいのですが、「未婚の子」とは結婚していない子ということではなく、婚姻歴の無い子を指します。離婚して別居している子は未婚の子にはなりません。離婚して別居している子供の場合は家族限定では、補償対象になりませんので、ご注意下さい。

別居の未婚の子の詳細については下記記事をご参照下さい。
別居の未婚の子を正確に理解していますか?

 

 

 

3.既婚の子も補償対象になる運転者限定特約

一般的に上記の通り、「家族限定」では別居の子供は未婚でないと補償対象になりませんが、既婚の子供も補償対象になる運転者限定特約を扱う保険会社があります。

あいおいニッセイ同和の自動車保険「タフクルマの保険」です。

 

一般的に運転者限定には3種類の限定方法がありますが、あいおいニッセイ同和の自動車保険『タフクルマの保険』の運転者限定に関する特約には下記4種類があります。

1.本人限定
2.本人・配偶者限定
3.家族限定
4.家族限定(子どもワイド)

『家族限定(子どもワイド)』は別居の既婚(婚姻歴有)の子も補償対象となります。また、子供の配偶者も補償対象になります。もちろん別居の未婚の子も補償範囲に入ります。
※離婚して別居している子も別居の既婚の子ということになります。

※2015年10月より「タフクルマの保険」の『家族限定(子どもワイド)』は、廃止されました。現在の運転者限定方法は下記の通りです。

1.本人限定
2.本人・配偶者限定
3.家族限定


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4.保険料比較

どの程度の保険料でこの特約を付帯できるのか比較してみました。少し古い見積もりデータですので、その点にご注意ください。

 

◆見積条件(平成25年9月時点)
自動車:フィット(型式GE6)
ノンフリート等級:14等級
事故係数適用期間:0年
使用目的:日常・レジャー使用
記名被保険者年齢:60~69歳
年齢条件:35歳以上
免許色:ブルー
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
車両保険金額(一般条件):90万円 免責0-10万円
人身傷害保険:5,000万円

運転者限定なし
年間保険料:98,150円

運転者限定運転者家族限定
年間保険料:95,260円

運転者限定運転者家族限定(子どもワイド)
年間保険料:96,220円
※先述の通り2015年10月より『家族限定(子どもワイド)』は、廃止されましたので、ご注意ください。

上記試算例では、『家族限定(子どもワイド)』と限定なしとを比較すると約2,000円安く、また未婚の子が補償範囲となる『家族限定』と比較しても約1,000円の追加で既婚の子も補償の対象となります。

結婚して家を離れている子供が休みに帰ってきて実家の車を運転するような場合には、この『家族限定(子どもワイド)』を検討されてはいかがでしょうか。

 

 

 

まとめ

補償対象者の範囲を正しく理解し、上手に運転者を限定することができれば保険料の節約が可能です。しかし、補償される運転者の限定方法を誤ると、事故の際に補償対象外となる可能性がありますので、ご注意ください。

尚、2017年5月の参考純率改定で、損害保険料率算出機構は「限定なし」と「家族限定」のリスク較差が見られなくなったとして、「家族限定」区分を廃止しました。保険会社各社で対応は異なる可能性がありますが、運転者限定特約の「家族限定」は廃止になるかもしれません。

 
最終更新日:2017年10月3日
No.31

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