自動車保険加入時に重要となる4つの設定項目

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自動車保険加入時に設定を誤ると保険金が支払われないことになってしまったり、保険料をムダに払うことになってしまう重要な項目がいくつかあります。

今回は、自動車保険加入時に特に注意して設定して頂きたい項目のいくつかをご紹介します。この記事を参考に自動車保険加入時や更新時には特にどのような点に注意すべきかを知って頂ければと思います。



1.記名被保険者

記名被保険者とは主に車を使用する方です。契約の対象となる自動車の使用頻度が一番高い方を記名被保険者に設定することになります。

記名被保険者の免許の色や年齢によって保険料が異なります。よって、契約対象の車の使用頻度が同程度の方が複数人いた場合、誰を記名被保険者にするかで保険料に差が出る可能性があります。

例えば、下記事例①の夫婦で使用頻度が同程度の場合、妻を記名被保険者にした方がゴールド免許割引が適用され、保険料が安くなります。
記名被保険者を誰にするかで保険料節約?

【事例①】
妻:36歳(ゴールド免許)
夫:40歳(ブルー免許)

また、年齢条件以外にも記名被保険者年齢別料率が導入されているので、記名被保険者の年齢によって保険料が高くなる場合があります。

例えば、下記事例②の親子で使用頻度が同程度の場合、息子を記名被保険者にした方が保険料は安くなります。
記名被保険者の年齢によって保険料が異なる?

【事例②】
父:70歳(ブルー免許)
子:40歳(ブルー免許)

記名被保険者の設定で1つご注意頂きたいのが、誰を記名保険者にするかは、あくまでも車の使用頻度で判断することが重要ということです。保険料が安くなるからと車を全く使用しない方を記名被保険者に設定すると、告知義務違反となり、契約が解除され、保険金が支払われない可能性がありますので、ご注意ください。


 

 

 

2.被保険自動車

契約の対象となる自動車(被保険自動車)も保険料算出において重要となる項目です。

自家用普通自動車と自家用小型乗用車には、型式別料率クラスが導入されていて、全く同じ補償内容でも購入する車種(型式)によって保険料が異なる場合があります。
車によって自動車保険の保険料が違う!?

例えば、高級車やスポーツカーは盗難によって車両保険の支払いが多くなったり、事故の際の修理費が高額になる傾向があるので、車両保険の料率クラスは高くなっていて、保険料が高くなる傾向があります。特に欲しい車が無いという場合には、型式別料率クラスが低い車を購入すると保険料が安くなります。

尚、現在、軽自動車には型式別料率クラスは導入されていませんので、軽自動車の場合には、どの車を買っても補償内容が同じであれば、保険料は同額です。しかし、今後、軽自動車にも型式別料率クラスが導入される予定ですので、数年後には軽自動車でも事故が多く保険金支払実績の高い車(型式)は保険料が高くなることになります。


 

 

 

3.年齢条件

年齢条件は非常に重要な項目で、年齢条件の設定を誤ってしまうと、事故の際に全く補償されないという事態になりかねません。また、年齢条件の設定は勘違いによって保険料をムダに支払っている事例も多くみられる項目です。

年齢条件が適用される方は以下の通りです。
①記名被保険者
②記名被保険者の配偶者
③記名被保険者又は配偶者の同居の親族
④①~③の業務に従事中の使用人
※④の方については年齢条件が適用されない保険会社もあります。

上記からも分かる通り、別居の子供には年齢条件が適用されません。しかし、1人暮らしをしている大学生の子供が実家に帰ってきて車を運転することがあるからと、年齢条件を子供に合わせている方がいらっしゃいます。別居の子供には年齢条件は適用されないため、別居の子供に年齢条件を合わせると保険料のムダになります。
年齢条件を設定する際に押さえておくべき4つのポイント


 

 

 

4.運転者限定

運転車限定特約についても設定を誤ると事故の際に補償されなくなってしまう非常に重要な項目です。

運転者限定特約は以下のような設定が可能です。

・本人限定
・本人・配偶者限定
・家族限定

上記の中でご注意頂きたいのが、別居の未婚の子も家族限定の補償範囲に含まれるというポイントです。1人暮らしをしている大学生の子供がたまに帰ってきて運転するからと運転者を家族限定にはできないと勘違いしている方がいますが、実は、上記のような場合、「家族限定」が可能です。

また、逆に別居の既婚の子は家族限定には含まれないので注意が必要です。

尚、未婚の意味にも注意が必要です。未婚とは、結婚をしていない(独身)という意味ではなく、結婚経験がないという意味です。離婚して現在独身の子供は「未婚の子」とはなりませんので、ご注意ください。
別居の未婚の子を正確に理解していますか?


 

 

 

まとめ

上記は全てではないですが、自動車保険加入時に特に重要となる項目です。上記項目は、設定を誤ると補償対象外となる場合がありますし、保険料算出に影響する項目ですので、設定誤りがあると、保険料のムダも発生する可能性があります。

正しい設定方法をご理解頂き、保険料のムダも削減して頂ければと思います。


 

No.287

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2017年5月27日 | カテゴリー : 自動車保険 | 投稿者 : 保険FP