今さら聞けない保険の基本

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我々保険のプロにとっては、あたりまえと考えてしまう保険の知識でも一般の方にとっては、簡単ではなく、よく理解できないということも多いと思います。

色々な方と話していて、一般の方は保険の基本部分を理解されていないと思うことがあります。

我々プロはそういった一般の方が理解されていない基本部分について、しっかりと説明することが重要な役割の1つだと、私は考えています。

今回は、一般の方とお話ししていて、勘違いが多い保険の基本中の基本について解説したいと思います。


1.損害保険と生命保険の違い

一般の方の多くが、損害保険と生命保険の違いについて理解されていないように思います。損害保険と生命保険にはどような違いがあるのでしょうか。

1)損害保険とは?

損害保険とは、偶然の事故によって生じた損害を補償するための商品です。商品としては、自動車保険、火災保険、傷害保険、賠償責任保険、旅行保険などです。

損害保険の商品は第2分野の商品とも呼ばれ、実際に発生した損害額を補償(実損填補)することを目的としています。


2)生命保険とは?

生命保険とは、人の生存または、死亡に関して一定額の保険金を支払う商品です。

商品としては、終身保険、定期保険、養老保険などです。生命保険商品は損害保険の第2分野に対して、第1分野の商品と呼ばれています。


3)第3分野とは?

第1分野にも第2分野にも該当しない商品を第3分野の商品と呼んでいます。第三分野の商品は、身体の傷害、疾病および介護に関し一定額の保険金・給付金を支払う商品です。

具体的には、傷害保険、医療保険、がん保険、介護保険などが第三分野の商品に該当します。
保険の種類(第○分野とは?)


尚、読み方が同じ「ほしょう」でも、損害保険では「補償」を使いますが、生命保険では「保障」を使います。

「補償」には、「損失を補って償う(つぐなう)こと」という意味があります。「保障」には「ある状態がそこなわれることのないように保護し守ること」という意味があります。
 

 

 

2.保険料と保険金

一般の方と話していると「保険料」と「保険金」を混同されている方が多いように思います。

1)保険料とは?

「保険料」とは、損害保険の補償や生命保険の保障の対価として契約者が保険会社に支払うお金のことです。


2)保険金とは?

「保険金」とは、生命保険においては、被保険者が死亡・高度障害状態の場合や、満期まで生存した場合に受取人に支払われるお金です。

損害保険においては、保険契約により補償される事故によって損害が生じた場合に、保険会社が被保険者に支払う金銭のことです。

まとめると、保険契約の対価として保険契約者が保険会社に支払う金銭を「保険料」、保障(補償)内容に従って保険会社から受取人に対して支払われる金銭を「保険金」といいます。

 

 

 

3.契約者、被保険者、保険金受取人

「契約者」「被保険者」「保険金受取人」の違いについても一般の方には分かりにくのではないでしょうか。1つずつ解説していきます。

1)契約者とは?

契約者とは、保険会社に損害保険や生命保険などの保険契約の申し込みをする方のことです。保険契約が成立すると、契約内容の変更や契約の解約などを行う権利が発生するとともに保険料の支払や契約条件の変更に関する通知などの保険契約に基づく義務も負うことになります。


2)被保険者とは?

被保険者とは、保険の保障(補償)対象となっている方のことです。被保険者が死亡した場合や、病気・ケガなどで入院した場合などに、保険金や給付金が支払われます。


3)保険金受取人とは?

保険金受取人とは、保険金を受け取る人のことです。

通常の保険契約においては、契約者と被保険者は同一人のことが多いですが、下記のように契約者、被保険者、保険金受取人の全てが別人という場合もあります。

【契約のパターン】
①契約者:A 被保険者:A 受取人:B
②契約者:A 被保険者:B 受取人:A
③契約者:A 被保険者:B 受取人:C

 

 

 

4.契約形態によって課税される税金は異なる

「保険金にはどのような税金が課税されるのか?」というご質問を頂くことが多いのですが、上記のような契約者、被保険者、受取人の関係によって、保険金に課税される税金が異なります。

まとめると、下表の通りになります。
税金の種類 契約者 被保険者 受取人
相続税(注1 A(例:夫) A(例:夫) B(例:妻)
贈与税(注2 B(例:妻) A(例:夫) C(例:子)
所得税(注3 B(例:妻) A(例:夫) B(例:妻)
(注1 相続税法 第3条1項1号、相続税基本通達5-5-(1)
(注2 所得税法 第34条
(注3 相続税法 第5条1項 相続税施行令 第1条の5、相続税基本通達5-5-(2)

一般的には相続税が課税される契約形態が、最も税金が少なくなります。
死亡保険金に課税される税金

また、税金がかからない保険金や給付金もあります。
税金のかからない保険金・給付金

 

 

 

まとめ

一般の方には、普段馴染みのない言葉ばかりなので、混乱することもあると思います。

保険は安い買い物ではありません。実際の保険契約の際には、疑問点があれば、納得いくまで質問して頂ければと思います。

 

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