自転車保険の契約が重複していませんか?

2017年12月28日

自転車事故の高額な賠償事例が紹介されることが多く、自転車保険が注目されています。自転車保険については、当サイトで何度かご紹介してきました。
自転車保険に加入する前に確認すべき6つのポイント
個人賠償責任保険とは?
自転車保険はTSマークの補償で充分か?
個人賠償責任補償特約の比較まとめ

特に子供が自転車に乗る場合は心配になる方が多いのではないでしょうか?

子供が自転車に乗るのであれば、子供を被保険者(補償対象者)とする自転車保険に加入させないと心配と考える方が多いと思いますが、本当にその契約が必要かどうかをご確認ください。

心配なあまり自転車保険を重複してご契約されている事例があります。自転車保険を重複して契約すると、支払っている保険料が完全にムダになってしまう場合があります。

今回は重複契約をしてしまう勘違いポイントをご紹介します。この記事を読んで、ご自分の契約が重複してムダになっていないかをご確認頂ければと思います。


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1.補償対象範囲の勘違い

自転車保険は個人賠償責任保険と傷害保険が組み合わされた商品ですが、自転車で相手にケガをさせてしまったり、モノを壊してしまったりした場合の賠償額を補償するのは、個人賠償責任保険です。

個人賠償責任保険の補償対象者は、被保険者(補償対象者)本人のみと勘違いされている方がいますが、実際は意外に広く、一般的には下記範囲の方が補償の対象者になります。

 

・ 本人
・ 本人の配偶者
・ 本人または配偶者と生計を共にする同居の親族
・ 本人または配偶者と生計を共にする別居の未婚の子

補償対象となる方の範囲は上記の通りなので、親が自動車保険等で個人賠償責任特約等に加入していれば、子どもも補償対象となり、子どもを単独で自転車保険に加入させる必要はないということになります。

尚、自動車保険等の個人賠償責任補償特約は、多くの商品が「生計を共にする」ことを条件としていません。

 

 

 

2.特約加入を忘れている

自動車、火災、傷害保険等の特約で個人賠償責任補償を付帯していることを忘れている方がいます。特に自動車保険に特約で付帯している場合が多いと思いますので、確認されることをお勧めします。

個人賠償責任補償の特約名は下記の通り各保険会社によって異なります。

 

●セゾン自動車火災保険
「おとなの自動車保険」
個人賠償責任特約

●チューリッヒ
「スーパー自動車保険」
くらしの損害賠償特約

●ソニー損保
「自動車保険」
日常事故賠償責任補償特約

●アクサダイレクト
「自動車保険」
ファミリープラス

●損保ジャパン日本興亜
「THEクルマの保険」
個人賠償責任特約

●三井住友海上
「GKクルマの保険」
日常生活賠償特約

●東京海上日動
「トータルアシスト自動車保険」
個人賠償責任補償特約

証券を見ても特約名だけでは個人賠償責任補償特約が付帯されているか判断できない場合には、遠慮せず代理店、保険会社に問い合わせてみてください。

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3.二重加入するとどうなる?

では、自転車保険(個人賠償責任補償)を2重に契約していた場合、どうなるのでしょうか?

 

1)保険金は2倍にならない

賠償責任保険は2重に加入しても補償が2倍になるわけではありません。

例えば、1,000万円の損害賠償が発生した場合、契約をしている賠償責任保険が2つあったとしても、保険会社からの保険金は2,000万円にはなりません。

なぜ2倍の保険金を受け取れないのでしょうか?その理由は下記の通りです。

損害保険には『利得禁止の原則』が基本原則の1つとなっています。損害保険は生じた損害をてん補することを目的としており、保険金の支払いによって利益を得ることを目的とはしていません。

保険金で利益が出ることが許されれば、意図的に事故を起こすことを誘発することになります。

損害保険は原則として、どんなに大きな保険金額(補償)を設定しても実際の損害額しか支払われません。これを「実損てん補」といい、契約時に決めた一定額の保険金を支払う生命保険とは異なる点です。

 

2)保険金額は加算される

保険金は2倍になりませんが、保険金額(補償額)は加算されます。

例えば、保険金額5,000万円の個人賠償責任保険を2契約加入していたとしたら、補償額は合計で1億円ということになります。支払われる保険金は2倍にはなりませんが、1億円の事故までが補償されることになります。

自動車保険等の個人賠償責任特約は保険金額が無制限の場合が多いので、そのよう場合の重複加入は完全に保険料の無駄になりますので、ご注意ください。
個人賠償責任補償特約の比較まとめ


補償の重複は、自転車保険(個人賠償責任補償特約)以外でも発生する可能性があります。補償の重複に関しては、下記記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。
補償が重複しやすい4つのパターン

 

 

 

まとめ

個人賠償責任保険や特約は保険料が安いことと、自転車事故が大きく報道されている関係で勧められるままに加入してしまう例が多いようです。

一度、自動車、火災保険等の証券を確認し、個人賠償責任保険の重複加入がないかをご確認ください。

保険料の節約にはムダを省くという観点も非常に重要です。保険料比較をする前に契約内容にムダがないかもご確認ください。

 
最終更新日:2017年3月8日
No.157

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